「緑のgoo」は2025年6月17日(火)をもちましてサービスを終了いたします。
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アイシャドウやリップはこまめに変えるけど、特に深く考えずに施している人も多いベースメイク。昔のままのアイテム選びとつけ方で、“古い顔”になってしまっているかも!?
そこで今回は、自分の魅力をすべて覆ってしまう“厚塗り”ではなく、肌の内側に光を感じるような、トレンドの“薄膜肌”になれるベースメイクのテクニックを、M・A・C シニア アーティストの池田 ハリス 留美子さんに教えていただきました。第一弾は化粧下地&ファンデーションの塗り方をご紹介します。
「化粧下地の役割は、ファンデーションと素肌をフィットさせることです。選ぶ際は、なりたい仕上がりに合わせて選びましょう。例えば透明感が欲しいなら色付きのアイテム、ツヤ肌になりたいならパール感のあるものなど。
色付きのアイテムもいろいろありますが、例えばブルーやグリーンは、赤みが出やすい人がいいですね。透明感のある仕上がりになります。また、ラベンダーはくすみがちな人が使うと、清涼感を演出できます。さらにピーチは、自然な血色感がプラスされて、多幸感のある仕上がりに。
今のベースメイクのトレンドは、薄づきで、内側に光を感じるようなソフトマット。うるおいが感じられるような印象の肌になります」(池田さん)
手のひらに化粧下地をとる。量は、顔だけなら1円玉大、首まで塗るときは10円玉大を目安に。
指の腹を使って、両頬、おでこ、あご、鼻筋の5カ所に下地をのせる。少し広げながらのせるのがコツ。
顔の中央から外側に向かって、指の腹を使ってのばしていく。そして首に塗るのを忘れずに。顔との繋がりを自然に作れて、日焼け防止にも。首の後ろ側にものばしたら、最後に耳をなぞって終了。肌の色ムラなど気になるところには、手のひらに残った分を重ねづけしてもOK。
アジア人のために開発された化粧下地。スキンケア成分79%配合で、カラーフィルターの働きで気になる肌の色ムラを均一にし、内側から光を放つ透明感のある肌へ整えます。SPF50+・PA+++の高い紫外線防止効果も魅力。
「ファンデーションは、パウダー、リキッド、クリーム、クッション、スティックなどさまざまなタイプがありますが、トレンドの薄膜肌になりたい場合は、断然クッションがおすすめ! カバー具合を簡単に調整できますし、崩れにくいのも魅力です。
パウダーは混合肌やオイリー肌の人、リキッドは普通〜乾燥肌の人で光を感じる仕上がりを求める人に、スティックやクリームは保湿成分が多く含まれているので“きちんと感”を演出したい人におすすめです。
色を選ぶ際には、フェイスラインと首の色に合わせるのが一般的。バーチャルで色を試せるサービスを利用したり、カウンターで美容部員さんに選んでもらったりするのが、自分に似合う色を見つける近道です」(池田さん)
クッションファンデーションを使う時に悩みがちなのが、量。専用のスポンジにとる際には、1/3程度の少量をとって。べったりと付けてしまうと多すぎて、仕上がりがのっぺりした印象に。少量ずつとってのばしていって。
ファンデの付いたスポンジをまず頬骨の高いところにスッとのせる。その後、下から上に向かってトントンとスポンジを動かし、小さい円から大きな円を描くように3周する。半顔が完成したら、同量でもう片方を仕上げる。このとき、フェイスラインに塗らないようにすると、その部分が自然に暗くなり、シェーディング効果が。そして、もう一度スポンジに同量をとり、おでこの一番高いところにのせ、下から上に向かってなじませる。最後に、スポンジに残った量で口まわりと鼻まわりを仕上げて。
陶器のようななめらかでツヤやかな肌が長時間持続するクッションファンデーション。スキンケア成分76%配合で、日中も肌をケアしてくれます。軽やかなつけ心地ながら、気になる肌悩みはしっかりカバー。SPF50・PA+++。
メイクに使用したその他のアイテム(すべてM・A・C)
・ストロボクリーム ユーブイライト 6,050円
・プロ ロックド ブロウ ジェル 3,630円
・コネクト イン カラー アイシャドウ パレット x 6 ブロンズ インフルエンス 7,700円
・プレップ プライム リップ 3,850円
・ラスターガラス リップスティック ハグ ミー 4,400円
・リップガラス ブロウ ジンジャ ジンガー 4,180円
●教えてくれたのは……
池田 ハリス 留美子さん(写真左)
M・A・C シニア アーティスト。化粧品メーカーでの経験を経て、2002年M・A・C入社。ニューヨークを拠点とし、海外のさまざまなバックステージや撮影を経験。ファッション誌や数々のファッションショーのバックステージをマルチに手掛け、日本の M・A・C アーティストリー チームを束ねている。
Instagram @rumikoikedaharrismakeup
ヘア:中村 雅信さん
TONI&GUY 原宿サロン所属。サロンワークの傍ら、TONI&GUY JAPANアートチームリーダーとしてロンドン・ミラノ・東京コレクションなど数々のコレクションバックステージヘアに毎シーズン参加。また、Education Director としてサロンスタッフの技術教育も統括し、全国各地の美容専門学校での講師活動も行う。
Instagram @nakamura_japan
モデル:岡田倖歩さん(写真右)
CREAアンバサダー。
https://crea.bunshun.jp/list/crea-ambassador/members/
【取材協力】
M・A・C(メイクアップ アート コスメティックス)
電話番号 0570-003-770
https://www.maccosmetics.jp/
増本紀子(ますもと のりこ)
美容エディター&ライター。alto代表。4つの出版社勤務を経て、独立。雑誌やメーカーのリーフレットなどで、スキンケアからインナービューティまで幅広い美容記事の編集・執筆を行う。雑誌CREAでも多数の記事を執筆している。
文=増本紀子(alto)
撮影=釜谷洋史