スタジオツアー東京に映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の展示が登場! ダークで重厚となった映画を思い出すスペシャルな見どころ&フードをご紹介!

  • 2025年5月16日
  • CREA WEB

おなじみのロゴを使用した、スタジオツアーの看板。

 世界中で愛される映画「ハリー・ポッター」シリーズや、「ファンタスティックビースト」シリーズ制作の舞台裏を体験できる「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 – メイキング・オブ ハリー・ポッター」(以下スタジオツアー東京)で、4月18日(金)から始まった特別企画「炎のゴブレット」。

 2005年の映画公開から20周年を迎えたことで開催された特別企画であり、今回は初の「全館規模」での開催。炎のゴブレットではセドリックが好きなハリポタファンのライター・宇野がお邪魔してきました。

》【ハリポタファンのライターがチェック!】スタジオツアー東京「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」展示に合わせて登場したグッズをご紹介!


物語がぐっとダークになる、シリーズ4作目の魅力に迫る


スタジオツアー入り口にあるフォトスポット。

 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』は原作シリーズ4作目の映画化作品です。100年ぶりに開催されることになった三大魔法学校対抗試合(トライウィザード・トーナメント)が行われることになったホグワーツが舞台。本来成人である17歳以上の学生から1人ずつ選ばれるはずなのに、なぜか当時14歳のハリーがホグワーツ2人目の代表として選ばれてしまうところから話は始まります。

 知識も経験も足りない中、様々な苦難を乗り越えるハリー。そして復活する闇の帝王。3作目までは冒険や成長がメインテーマでしたが4作目以降は闇の勢力との闘いがメインになります。ダークになった雰囲気や手に汗握る闘いが様々な手法を駆使して映画化されました。

 今回は初公開の展示も登場。『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の魅力やスクリーンに現れた大迫力の魔法がどう作られたのかを見ることができます。

大広間が『炎のゴブレット』仕様に


ホグワーツの大広間への扉が開くのは心躍る瞬間!

 スタジオツアー東京の象徴的存在・ホグワーツの大広間では、三大魔法学校対抗試合の優勝杯・トライウィザードカップが展示されていました。


中央にあるのが「ゴブレット」、奥に見えるのが優勝杯。

 名前の通りに“青い炎”が揺らめくゴブレット。その周りには、立候補者の年齢を制限する境界線として、青く光る“年齢線”(エイジライン)が引かれています。周りにいるのはウィーズリー家の双子・フレッドとジョージ。年齢を誤魔化して超えようとした年齢線に跳ね返され、老いてしまったシーンが再現されていました。


映画同様に、ゴブレットから飛び出てくるハリーの名前の書かれた紙。

 ゴブレットの炎の色が変わるとハリー・ポッターの名前が書かれた紙が舞い上がります。こちらは、ラッキーなお客さんだけが持ち帰れる特典になっています。


トライウィザード・トーナメントの優勝杯。

 クライマックスへのカギとなる優勝杯は、ダンブルドア校長の席の近くに。精緻な作りが見て取れます。


ダームストラング専門学校の校長イゴール・カルカロフ、とビクトール・クラムの衣装。

 教員テーブルには通常教員たちの衣装などが展示されています。

 今回はゴブレットのケース、三大魔法学校対抗試合の代表校、ボーバトン魔法アカデミー校長のマダム・マクシームの衣装と生徒の制服、ダームストラング専門学校校長イゴール・カルカロフの衣装と生徒の制服の展示を見ることができますよ。

映画のシーンを思い出す精巧な再現があちこちに


ダニエル・ラドクリフが演じるハリー・ポッター。4作目のポッターは、1作目に比べ大人びてきている。

 原作の雰囲気をスクリーンに映し出し、映画ならではの迫力を出すには、衣装や小道具、特殊効果といったさまざまな準備が欠かせません。当時の技術や映画のシーンを想起させる展示があちこちで見られます。

空中からハリーを睨むドラゴンは迫力満点


空中にいるハンガリー・ホーンテール。

<ホグワーツ・ライフ>で展示されているのは、「ドラゴンから金の卵を奪う」第一の課題。ハリーは最も狂暴と言われるハンガリー・ホーンテールという種のドラゴンと対峙しなければなりません。今回の展示では、卵に近づくハリーと、全身幅3mのドラゴンが、大きな翼を広げ、地上4mのとこに吊るされています。卵に近づくハリーをにらむドラゴンの姿から、緊張感が伝わってきます。もちろん、今回が初お披露目です。

ハリーが第二の課題のヒントを得た「監督生用の浴室の蛇口」も


蛇口から色とりどりのお湯が流れるシーンを再現。

 高さ2.6mの監督生の浴室用の蛇口も新たに登場しました。同じくホグワーツの代表選手である監督生・セドリック・ディゴリーからドラゴンの金の卵に隠された第二の課題へのヒントを知るため、監督生用の浴室に向かうハリー。


幻想的な雰囲気を再現。

 撮影では53もの蛇口が用意され、3色のお湯が注ぎ込まれたそうです。まるでカラフルな水が流れるような演出は、映画の幻想的な雰囲気を思い出させてくれます。


寝室でダンスレッスン中のネビル。

 他にも、ハリーの寮での部屋(寝室)では、パーティーに備えてダンスの練習をするパジャマ姿のネビルの姿が。


足元までこだわって再現されている。

 しっかり靴を履いているのが。なんともまじめなネビルらしいですよね。耳をすますと、口ずさむ鼻歌も聞こえるかも……?


クィディッチワールドカップの展示。

 クィディッチのコーナーではクィディッチ・ワールドカップの代表チームユニフォーム、応援グッズが展示してあるなど、展示のあちこちが「炎のゴブレット」仕様に変わっています。


衣装コーナーの一部が炎のゴブレット仕様に

 衣裳展示のコーナーも、一部が「炎のゴブレット」仕様に。繊細なレースのディテールや、シルエット、生地の質感などを間近で見ることができます。


クリスマス・ダンスパーティでのハーマイオニーのドレスと、ビクトールクラムの衣装。

 映画版でハーマイオニー(エマ・ワトソン)が鮮烈な印象を残したピンクのドレスをはじめ、パーティーシーンのゴージャスな衣装が並び、きらびやかなシーンを思い出します。


最後の課題である迷路に集合する代表選手たち。

 こちらはロビーエントランスでの展示になりますが、第三の課題である、巨大迷路の入り口が衣装とともに再現されていますので、お見逃しなく!

クライマックスへのカギとなるトム・リドルの墓は圧倒的迫力


見上げる大きさのトム・リドルの墓。

 今回、特に大がかりなセットの展示となる、ヴォルデモートの先祖「トム・リドルの墓」。三大魔法学校対抗試合の最終局面、ハリーは同じ学校のセドリック・ディゴリーと共に優勝杯に触れます。すると、リドルの墓石がある墓地に飛ばされてしまいます。その後墓石に縛り付けられるハリー。闇の帝王復活の儀式が始まってしまうのです。


死神が鎌を振り上げたような姿が不気味さを醸し出す。

 シリーズ全体を通して大きな分岐点になるシーンで重要な役割を果たす墓石は、死神のような像がそびえ立つ巨大なモニュメント、その高さはなんと3メートルにもなります。

 間近で見上げると、その迫力に圧倒されます。ハリー達に危機が迫って来ることを予感させるような不気味さを感じられるはずです。

死喰い人(デスイーター)の変化は?


死喰い人のマスクと衣装が展示されている。

 闇の帝王・ヴォルデモートを盲信する人々は『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』からその姿をはっきりと現すようになりました。通称「死喰い人」(デスイーター)。その不気味なビジュアルは、作品を重ねるごとに進化を遂げています。今回の展示ではそれを一同に見ることができ、解説を聞くこともできます。


長い時間と行程が費やされ作成されたマスクがずらり。

 おどろおどろしいマスク、刺繍の入ったコスチュームなど、細部までこだわっている衣装に思わず見入ってしまいます。死喰い人は最初、知る人ぞ知る存在だったため、マントをまとったクラシカルないでたちです。それが勢力を増していくに従い、服装も変化していきます。


後半になるにつれ、堂々と顔を出すようになる、死喰い人の装いの変化が見て取れる。

 ダークだけれども、クール。 悪の持つ魅力と、それに惹かれてしまう危うさも同時に感じられる展示でした。

ホグワーツ城にプロジェクション・マッピングが


ホグワーツ城にドラゴンとハリーの戦いが現れる。

 最後の部屋にあるホグワーツ城の模型では、ドラゴンにおいかけまわされるハリーの息を呑むシーンをプロジェクションマッピングで再現。


スクリーンとも連動した映像は大迫力。

 ホグワーツ城の壁をつたってハリーを追い詰めるドラゴン、火を噴く姿、箒に乗って逃げ回るハリーの飛行技術など、大迫力の音と映像で楽しめます。こちらも、今回初の試みです!

今回限定のスペシャルなフードもチェック!


ダームストラングにインスパイアされたプレミアムバーガー。

 スタジオツアー東京は、あちこちにフードスポットがあることも魅力のひとつ。特別企画の期間をさらに盛り上げるフードも登場しました。「炎のゴブレット」にインスパイアされた、バラエティ豊かなフードメニューをご紹介します。

アフタヌーンティーが期間限定で「炎のゴブレット」バージョンで登場


アフタヌーンティーの最上段。

 スタジオツアー東京<バックロットカフェ>の大人気メニューであるアフタヌーンティー。今回は「炎のゴブレット」をテーマにした「トライウィザード・トーナメントアフタヌーンティー」(7,800円)として登場します。3つの課題をモチーフにしたスイーツやセイボリーが楽しめます!

 1段目のプレートには、クライマックスのヴォルデモート復活のシーンから着想を得た「復活の大鍋シュー」と、優勝杯をモチーフにしたアイシングクッキー。


アフタヌーンティーの2段目。中央が「汚いぞ、ポッター!」ショコラ。

 2段目にはハリーがドラゴンと戦った岩場をメレンゲで再現し、マンゴーとパッションフルーツのムースを添えた「ロッキー ケーキ」、色鮮やかベリーヌは、監督生の風呂場をイメージしています。横に添えてあるのは、マルフォイがハリーに言い放った、「汚いぞ、ポッター!(Potter stinks!)」のバッチを象ったオリジナルチョコレートです。


ボリューミーな最下段のセイボリー。

 第三の課題の迷路を表現したサンドウィッチなど、3つのプレートそれぞれが物語を語ります。アフタヌーンティーを注文した方限定で、巾着の中に入ったドラゴンのアイシングクッキー4種をランダムに引くことができます。まるで代表選手がドラゴンをひいた時のような、ドキドキ感を味わえますよ。アフタヌーンティーは1日の販売数には限りがあるので、お気をつけください。


ソースがたっぷり。なかなかのボリュームです。

 三大魔法学校対抗試合の出場校であるダームストラングとボーバトンをイメージしたプレミアムバーガーも登場。<フードホール>で食べられるのは、ジューシーなフィリングをスモーキーソースとガーリックチリソースで仕上げ、真っ赤なバンズで挟んだパンチある「プレミアムバーガー〜ダームストラング〜」(2,500円)。チップスにはスモークしたパプリカパウダーがかかっています。


気品ある雰囲気のプレミアムバーガー。

 ローブの色を再現したブルーのバンズが印象的な「プレミアムバーガー 〜ボーバトン〜」(2,800円)はバックロットカフェでの提供。フォアグラのような濃厚な味わいの鶏レバーのパティを使用し、ワインの風味でリッチな味わいに。フランスの代表的な料理「ロッシーニ」をイメージした一品です。こちらのチップスは、トリュフ塩をトッピング。高級感あふれるセットです。


ホワイトチョコレートミントソースがポイント。

 フロッグカフェで人気のメニュー・ミルクシェイクは、青い炎をイメージした「炎のゴブレットミルクシェイク 〜チョコミントフレーバー〜」(950円)として登場します。ミルクシェイクの濃厚な甘さと、さわやかなホワイトチョコレートミントソースがマッチ。ミントチョコのサクサク食感と併せて楽しめます。


ショートケーキの周りにカラフルなシロップとゼリーが。

 新たなケーキも2種登場。バックロットカフェに登場するのは監督生の風呂場にある人魚のステンドグラスがモチーフの「マーメイドステンドグラスケーキ」(2,400円)。


ホワイトチョコレートとライチソースのムースケーキ 850円。

 クィディッチワールドカップ決勝戦の華やかな雰囲気を表現したクィディッチワールドカップムースケーキはフロッグカフェで食べることができます。フードやスイーツでも「炎のゴブレット」の世界観を存分に味わえるのがうれしい♪

楽しみ方は無限大! 何度でも楽しめるスタジオツアー東京


ホグワーツ城の模型は昼と夜がある

 今回はツアーロビーに設置されたパスポートセンターで、映画にまつわるクイズや展示の中に隠れるミニチュアのモチーフを探し出すアクティビティーが詰まったパスポートが受け取れます。すべて揃えられたら来場記念のエンボススタンプがもらえるので、思い出作りにぴったりです。

 シリーズにおける大きな分岐点となった『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』。その作品世界を余すことなく映像化した秘密やこだわりが存分に楽しめるスタジオツアー東京。ぜひ訪れてみてください。

ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 ‐ メイキング・オブ・ハリー・ポッター

所在地 東京都練馬区春日町 1-1-7
営業時間 HP にてご確認ください(季節によって前後します)
チケット料金 一般チケット 大人- 7,000円 中人- 5,800円 小人- 4,200円
公式 WEB サイト(事前予約制)
https://www.wbstudiotour.jp/tickets/
駐車台数、駐車料金 一般駐車場 821台(1台 2,000円・事前予約制)

文=宇野なおみ
写真=山元茂樹

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