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八芳園プロデュースのカフェも♪昭和レトロな名建築がすてきな白金台「港区立郷土歴史館」へ

  • 2023年12月6日
  • ことりっぷ


都内でも有数の高級住宅街の白金台には、貴重な昔ながらの建物がいまでも大切に保存されています。昭和初期竣工のゴシック調の建物を利用したノスタルジックな施設「港区立郷土歴史館」もその一つ。映画やドラマ、CMのロケ地としても度々利用されているほどフォトジェニックな名建造物です。無料でお散歩ができますよ。
白金台駅の2番出口を出てちょうど裏手側にある「港区立郷土歴史館」。こちらの建物は、昭和13(1938)年より、日本の公衆衛生の向上を目的とした研究機関「公衆衛生院」として利用されていましたが、2002年に「公衆衛生院」の機能が埼玉に移り、その後港区が土地と建物を取得し、改装工事を行い、2018年に港区の複合施設としてオープンしました。
建物を設計したのは、東京大学安田講堂の生みの親としても知られる建築家・内田祥三(よしかず)。「内田ゴシック」と称される圧倒的な迫力と美しさを兼ね備えたデザインに思わずため息が出ます。
建物の見学をするなら、まずは、建物エントランス階である2階の中央ホールから。こちらは、天井の丸い空間からやわらかい光が差し込む吹き抜け構造で、目の前に広がる大階段は実にエレガント。床材や壁材に石材が使われていたり、当時のままの電灯や装飾に思わずうっとり。
建物は6階建てですが、客人が頻繁に出入りする中央ホールや旧院長室のある2・3階と旧講堂や教室のある4階以上ではデザインや雰囲気が異なっている点もおもしろいですね。
2層吹き抜けの構造も実にユニーク。中央部分が吹き抜けになっているのは、2・3階と4・5階部分で、両側の階段部分は1階~6階までが吹き抜けています。
ここに来たらぜひ訪れたいのが、4階の「旧講堂」。備え付けの机椅子が設置された階段状の講堂で、全340席もあります。電灯器具や講壇の左右に設置されたレリーフなど、ほとんどが建設当時のまま。時々、映画やドラマ、CMなどで使われているそうです。
3階には公衆衛生院長及び次長の執務室である「旧院長室」「旧次長室」があり、当時のままの姿を残しているそう。「旧院長室」の床は職人技を感じさせる寄木細工仕様になっていたり、天井までが当時、高級材であったベニヤ材が張られているなど見どころ満載です。
そのほかにも、トイレの床や壁が大理石だったり、エレベーターの注意喚起の文字がカタカナだったりと、建物の随所でちょっとした驚きと発見があります。
館内をお散歩してちょっと小腹がすいたら、1階のカフェ「VEGETABLE LIFE(ベジタブルライフ)」へ。こちらは、白金台の結婚式場「八芳園」がプロデュースするデリカフェで、木のぬくもりあふれる空間で、軽食やスイーツ、ドリンクなどを注文できるほか、亀や豚、犬の形のパンも人気です。
ほかにも、オリジナルグッズが豊富に揃う「ミュージアムショップ」や「さわれる展示室」として人気の無料の「コミュニケーションルーム」など、見どころ満載。ノスタルジックな気分に浸れる「港区立郷土歴史館」。ぜひ訪れてみてくださいね。

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