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塩の神様「しおがまさま」と呼ばれ親しまれる「鹽竈神社」へ

  • 2023年1月5日
  • ことりっぷ


仙台と松島の間に位置する塩竈に鎮座し、1200年以上に渡って親しまれている「鹽竈神社」。製塩技術を伝えた鹽土老翁神(しおつちおぢのかみ)を祀ることから、海や塩の神様といわれ、海上安全や商売繁盛をはじめ、浄化作用にも御利益があると尊敬を集めています。広い境内は自然が豊かで、見所もいっぱい。訪ねるたびに清々しい気持ちになる鹽竈神社をご紹介します。
仙台駅からJR仙石線に乗り約30分、本塩釜駅へ。港町・塩竈の空気は、実にゆるやかに流れています。駅から案内板をたどり、15分ほどで「鹽竈神社」の表参道に到着します。
松島湾を見下ろす小高い丘に鎮座する鹽竈神社へ参拝するには、202段の石段を上って行きます。急勾配で息切れしてしまうかもしれませんが、杉林に包まれた参道は、渡る風や鳥のさえずりが心地よく、一段一段上るたびに不思議と気持ちが整ってきます。
表参道のほかにも、石畳のゆるやかな裏参道や、「七曲坂」と呼ばれるつづら折りの参道もあります。景色も雰囲気も違うので、参拝前後で異なる坂道を歩いてみるのもよいかもしれません。
鹽竈神社は1200年以上の歴史を誇り、陸奥国一宮として地元では「お山」、全国的には「しおがまさま」と呼ばれ、尊敬を集めています。主祭神の鹽土老翁神は、人々に製塩技術を伝えたとされる海や塩の神様。海上安全や商売繁盛、安産、浄化作用などの御利益があるといわれています。
鹽竈神社を訪ねたら、気を付けたいのが参拝順序。主祭神が祀られているのが東側にある「別宮」になるので、こちらにご挨拶をしてから正面の「左右宮」を参拝しましょう。別宮は、“特別”という意味を持ちます。
鹽竈神社は、塩の神様が祀られているとあって、地元では強い浄化作用がある場所としても有名。潮流をつかさどる神様でもあるため、滞留した悪い気を払い運気アップが期待できるといわれています。
授与所では、神前よりおさげした「御神塩」を頒布。お祓いに用いる「切麻」も同封され、事に触れたときのお祓いや玄関先の盛り塩として、また常時身に着けているとトラブルから守ってくれるご利益もあるとされています。
授与所には、日常でも「しおがまさま」のご加護を感じることができる授与品が並んでいます。お守りのなかで、毎年人気を集めているのが「うまくいく御守」。鹽竈神社には、代々御神馬が仕える習わしがあり、それにちなんで馬の蹄が9個ついているユニークなお守りです。
御朱印は、境内の朱印所でいただくことができます。「参拝、陸奥國、一ノ宮」と見開きに書かれます。鹽竈神社とともに、同じ境内にあり農耕守護の神様が祀られている志波彦神社の印も押されています。
おみくじは、鹽竈神社限定の「むすひみくじ」。「むすひ」とは、古来より万物を生みなす霊力をあらわし、この「むすひみくじ」は持ち帰ることによって恩恵を身に帯びることができるといわれています。
鹽竈神社の境内では、めずらしい植物も見られます。「鹽竈ザクラ」は、サトザクラ系の八重桜。平安時代には、堀川天皇に歌にも詠まれた著名な桜で、天然記念物に指定されています。原木は高齢木だったため枯れてしまいましたが、育木育成と植栽が行われ現在も大事に育てられています。
左右宮拝殿の脇に立つ「鹽竈神社の多羅葉(タラヨウ)」は、樹齢600~700年といわれる貴重な古木。多羅葉は、葉に字が書けるので「はがきの木」とも言われています。
広い境内は自然が豊かで珍しい植物が見られ、また松島湾が眺めることもできます。参拝したあとは、ゆっくり散策して心も体もリフレッシュしましょう。

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