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北鎌倉の四季も味わう♪老舗料亭で修業した板前が腕をふるう和食のおもてなし「茶飯事」

  • 2022年6月4日
  • ことりっぷ


懐石料理のような質の高い日本料理を気軽な定食で味わえる「茶飯事」。丁寧な手仕事をほどこし季節感のある器に盛り付けた和食は、自然豊かな北鎌倉の四季が感じられます。古都らしい静かなお店でランチタイムを過ごしてはいかがでしょうか。
北鎌倉駅から東慶寺方面へと続く道沿いに建つ「茶飯事」は、端正な日本家屋の一軒家で立ち寄りやすい食事処。黒い塀で囲ったアプローチの先にある淡い橙色の暖簾が目印で、お昼のランチがメインのお店です。
築60年ほどの日本家屋を改築したというお店は、しっとりとした落ち着いた雰囲気です。天井に張りめぐらせた太い梁や風格のある敷石の床、杉を使った網代天井、根曲がりという曲線を上手く活かしたヒノキの階段の手すりなど、古き良き日本家屋の風情が感じられます。奥には6人ほどが座れる格子戸のある半個室があり、2階の和室はお茶席にも使われることがあるのだそう。
お父様の代から北鎌倉で懐石のお店をされていたという店主の嘉山義啓さんは、銀座の老舗料亭で修業をしたあと、このお店をオープンさせました。日本の四季を切り取ったような料理をさりげなく器に盛り付けるのが得意で、懐石料理の「姫懐石」ではそうした季節感あふれる日本料理7品を3週間ごとにメニューを変えて提供しています。
旬の食材をふんだんに使うのはもちろんのこと、どっしりとした重厚感のある磁器や夏らしい涼しげなギヤマン、梅型の塗り盆など季節に合わせた器を使い、目で見ても楽しい懐石です。
懐石のコース以外にも茄子田楽や海老真丈などがセットになった定食「好楽」が人気です。玉味噌でいただく茄子田楽や、モチモチとした味わいのゴマ豆腐など食感も楽しみながらいただくお膳です。玉味噌はそのお店の看板になるといわれるほど和食の世界では様々な料理に使う大切な味噌で、味噌に卵と調味料を加えてそのお店の味を出していくのだそう。このお店の玉味噌もこっくりとしながらも品のいい甘さがあり、トロリとした茄子の田楽の美味しさを引き立てます。
またふんわりと揚げた海老真丈は、アジサイをイメージしたという紅白の細かいあられ粉もまぶして揚げてより華やかな仕上がりに。あられ粉の色も季節で変わるのだとか。
こうした定食に季節の煮物や、板前ならではの目利きで選んだ鮮度のいい刺身などを追加するのもおすすめです。
初夏の煮物は、涼を呼ぶギヤマンの器に盛られたナスの翡翠煮でした。新緑を思わせる翡翠色に仕上げた茄子に、梅雨時の傘をイメージして黒文字を刺したヤングコーンや熱い金串でカエルの絵つけをしたソラマメなどを添えて遊び心もいっぱい。細かい手仕事を惜しみなくほどこした和食の魅力をぜひ味わって。
食後にはぜひ華やかなデザートを。取材の時はアジサイに見立てた上生菓子でした。品のいい甘さの白あんが透明感のあるカラフルな錦玉羹をまとい、ソラマメのカエルが寄り添う一皿は6月の北鎌倉のイメージです。日本茶と一緒に北鎌倉の風景も楽しんでくださいね。

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