
2022年が明けましたね。新年のお参りに行くなら、その年の干支にちなんだ寺社へ行くのもいいかもしれません。2022年は寅年ということで、虎にゆかりのある神楽坂のお寺をご紹介。虎を模した狛虎(いしとら)をはじめ、虎の御朱印帳や絵馬、ストラップなど、虎グッズも豊富です。新年に足を運び、虎からパワーをもらいましょう。
JR飯田橋駅から東京メトロ東西線神楽坂駅方面に徒歩4分、朱色の門がひと際目を引く「毘沙門天 善國寺」が現れます。昔ながらの風情を残しつつ、カフェやレストランなど若い人向けのモダンな店までが軒を連ね、日々多くの人でにぎわう神楽坂のメインストリートに位置しており、近年では毘沙門天の使いとされる虎をモチーフにしたアイテムが手に入ると話題を集めています。
「毘沙門天 善國寺」は、1595(文禄4)年に徳川家康によって日本橋馬喰町に創立された日蓮宗の寺院です。幾度の災害を経て1792(寛政4)年にここ神楽坂に移転し、今日に至るまで約200年の間、地元の人々の守り神として親しまれています。
本堂に毘沙門天を祀り、江戸時代から「神楽坂の毘沙門さま」として信仰を集め、芝の正伝寺、浅草の正法寺と共に、江戸三毘沙門と呼ばれています。近隣で暮らす人が通勤やお散歩、ランニングの途中に立ち寄ることも多いそうです。
毘沙門天は寅の年・寅の月・寅の日・寅の刻に生まれたとのことから、虎は毘沙門天の化身や遣いといわれています。そのため毘沙門天を祀っている本堂前には、一対の狛犬ならぬ狛虎(いしとら)が鎮座しています。狛虎は1848(嘉永元)年に地元の有志によって奉納され、現在に至るまでお寺を護っています。
虎にゆかりのあるお寺ということで、寺務所では虎をモチーフにしたさまざまな授与品をそろえています。
「張り子の虎」は手のひらに収まるサイズで、お部屋や会社のデスク周りにさりげなく置いてもかわいいアイテム。この張り子が持ち歩けるサイズになった「虎ストラップ」と「虎キーホルダー」もとってもキュートです。ユーモアあふれる表情とゆらゆら動く首がかわいく、携帯電話やカバンなどに付けるのもよさそうです。
どれも開運や厄除けのご利益があり「自分にとっての悪いことや嫌なことが来ないように。運が開きますように」と祈願されています。
オリジナルデザインの御朱印帳にも虎が施されています。神楽坂の石畳をイメージした背景に虎が描かれており、裏面には毘沙門天像が。色はブルーとピンクの2色。寺務所で御朱印をもらえば、さらに虎の力強いパワーがいただけそうです。ほかに黄色と朱色の御朱印帳1200円もあり、こちらも虎を連想させる色合いになっています。
2022年は寅年いうことで、特別に通常の物よりサイズが大きくインパクトのある「張り子寅(大)」も販売中です。素朴な表情がかわいらしく、玄関や神棚などに置いておくと運気がアップするそうです。
絵馬には本堂前に鎮座している狛虎が描かれています。力強く描かれた虎が、願い事の成就に力を貸してくれそうです。
毘沙門天 善國寺は新宿界隈にある、太宗寺、稲荷鬼王神社、永福寺、厳嶋神社、法善寺、経王寺と共に、新宿山ノ手七福神の一つにも数えられています。七福神めぐりをすると七つの福運を受けられると言われ、挑戦する人も多いとか。7箇所それぞれの距離も近く、電車を使えば約1時間半程度ですべてを周ることができるので、この機会に巡ってみるのもおすすめですよ。