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「ないときもある……」セックス“ランダム”レスな夫婦によくある「5つのNG習慣」

  • 2025年5月29日
  • All About

セックスレスには「10年以上」という「ヘビーレス」もあれば、レス状態がランダムに発生する「ランダムレス」もあります。今回は、原因を探れば改善できる可能性が高い「ランダムレス夫婦」によくみられる5つのリスキー習慣をご紹介します。
2024年に実施された「ジェクス ジャパン・セックスサーベイ」では、夫婦の64.2%が「セックスレス」と回答した「セックスレス大国、日本」。一般的には「1カ月以上セックス・セクシャルコンタクトのないカップル」をセックスレスと呼びますが、実はレス症状の「重症度」もさまざまです。

「10年以上レス状態が続いている」という「ヘビーレス」なカップルもいれば、「1カ月以上間が空くこともあるけれど、2週間に1回が続くときもある」というように、レスがランダムに発生する「ランダムレス」なカップルも含まれると考えられます。

改善が難しいと思われているセックスレスも、軽症のうちなら原因を探って改善できる可能性があります。

そこで今回は、夜の営みがまだ重症には至っていない「ランダムレスカップル」によくみられる習慣を取り上げてみましょう。

■【ランダムレスカップルの習慣1】風呂キャンセル界隈
2024年春、突如SNSでトレンド入りしたこの言葉。「入浴が面倒で、お風呂に入らない人たちのこと」を指していることはご存じでしょう。一般的に日本人は風呂好きと言われ、風呂に毎日入るのが当たり前のような文化風土があります。

しかし、2022年のLIXILの調査でも6割以上の人が「お風呂が面倒と感じたことがある」と回答しており、「風呂キャンセル界隈」は日本人の隠れた本音として以前から存在していたようです。そしてこの「風呂キャンセル習慣」が、ランダムレスの要因の1つであると私は推測しています。

・パートナーから誘われても「あ、今日は風呂キャンしているから無理」と断る。(20代女性)
・「セックスをするからにはシャワーを浴びないとまずい。でも風呂が面倒だから、そこまでしてセックスをしなくてもいいか」と思ってしまう。(40代女性)
・「風呂キャン妻は、プンと臭うのでヤル気がしない」と思ってしまう。(30代男性)

こんな発言が実際にレスカップルから聞かれました。

「自分は風呂キャン族だけど、相手が入っていなければ求められても困る。きれい好きだからお誘いを断る」という自分棚上げのレス理由も飛び出しました。

■【ランダムレスカップルの習慣2】「自分ファースト」なライフスタイル
特にコロナ禍後、20代〜30代を中心に「自分ファースト」という価値観が広がっています。

例えば、職場の上司の「ちょっと一杯どうだ?」という誘いをきっぱりと断る人々は、「忖度(そんたく)」や「義理」とは無縁。「自分がやりたいことなのかどうか」「自分が楽しいと思うかどうか」を基準に物事を選び取り、自分が不要と判断したものは、あっさり切り捨てます。

この傾向が夜の営みにも見られます。

・「今日はそんな気分じゃないから無理」と、相手の気持ちに忖度(そんたく)せず断る(40代女性)。
・「セックスよりゲームの続きをしたい」と自分の好きなことが優先(30代男性)
・「相手の性欲に自分の行動をあわせる必要はない」(30代女性)

このような発言の背後には「自分ファースト=自分が一番大事」という気持ちが隠れています。自分を大切にすること自体は悪いことではありません。しかし、行き過ぎてしまうと、パートナーへの配慮に欠ける言動になります。

実際、「ホントはしたくないけど、相手がしたいなら我慢してでも付き合う」「断ったら相手を傷つけてしまいそうだから、遠慮して断らない」という行動パターンが、長い目で見ると「一定の頻度」の維持につながり、倦怠期でもレスを回避できた、という事例もあります。

レス予防のためには「自分ファースト」はほどほどにして、「相手に合わせる」ことも視野に入れてください。

■【ランダムレスカップルの習慣3】夫婦別寝
夫婦が同じ寝室で寝るべきか、さらに言えば1つの寝具(ベッドや布団)で寝るべきかについては夫婦仲問題の永遠のテーマで、万人に当てはまる「正解」はありません。夫婦同寝で不仲なカップルもいれば、夫婦別寝でラブラブなカップルもいます。大事なのは互いの価値観と快適性のすり合わせです。

「夫婦が別の寝室で寝ること=必ずレスになる」ことはないです。ただ、同寝より別寝の方が営みのきっかけがつかみづらいのは事実です。そのきっかけのつかみづらさを、互いの工夫や努力で補えるなら問題はないですが、そのような努力を怠ってしまうカップルがセックスレスになるのです。

・別寝だと「今日、どうする?」みたいに「予約」が必要で、面倒だからやらなくなる。(40代男性)
・拒否するつもりはまったくないけど、疲れているとつい寝落ちてしまい、気づいたら朝。(30代女性)
・セックスなしで話がしたいだけなのに、「そっちで寝ていい?」と聞くと「今日はしたくない」とか言われて、「そーじゃねえよ」とイラっとする。(20代女性)

別寝室の人たちからはこのような話が聞かれました。

セックス抜きで一緒のお布団でダラダラしたり、イチャイチャしたりする時間もほしい。そんな時間がとりにくくなる夫婦別寝は、レスにつながる可能性があります。

■【ランダムレスカップルの習慣4】スマホを見ている時間が長い
もはや、われわれの生活から切っても切り離せないスマホ。実はこれが営みの回数を減らす大きな要因となっています。

それは「寝ながらスマホ」という悪しき習慣。ベッドに入っていつまでもSNSを見ていると、あっという間に1、2時間は過ぎてしまいます。その分、本来ならベッドで行われるはずだった夫婦の会話や営みがなくなってしまっているのです。

・夫がスマホゲームにはまっていて、土日もずっとスマホをいじっています。営みどころかほとんど夫婦の会話がありません。(30代女性)
・言いにくいけど、胸が小さい妻とやるより、スマホで巨乳のエロい女優の動画を見ながら自分でする方が楽で気持ちがいいんです。こんなことは妻には伝えないでくださいね。(40代男性)

今やスマホ1つで、リアルな営みよりも自分の性の嗜好にピッタリマッチするアダルトコンテンツに簡単に接することができます。

子どものスマホ利用時間に制限が必要なように、夫婦の営みキープのためには、大人にもスマホの利用制限が必要だと私は日々アドバイスしています。

■【ランダムレスカップルの習慣5】家の中を片づけない
「家の中を片づけない」「ものが多い」「散らかっている」というのも、レスにつながる生活習慣です。

テレビで話題になる「ゴミ屋敷」ほどではないにしても、家の中にものが多い、収納しきれないものが床にあふれている、使ったものを元のところにしまわない、という家庭は掃除も行き届かないことが多く、寛げない雰囲気になりがちです。

寝室を例にとっても、布団を敷きっぱなしでその上に雑然とモノがのっている……。ベッドに脱ぎ散らかした服が散らばっている……。そんな片付いていない家の中で、夫婦にロマンチックな感情が育まれ、エロチックな営みが生まれるわけはありません。

・万年床の上を普通に夫が踏んで歩くのを見てると、そこでエッチをする気が起きない(40代女性)
・家の中にものが多くて落ち着かない。寝室の棚からもものがあふれていて、今にもベッドの上に落ちてきそう(30代男性)

まずは二人が落ち着いてゆったりとした気分になれるような環境づくりが、営みの頻度を上げるポイントです。片付けましょう。今すぐに。レスにならないために断捨離をするのです。

皆さんに当てはまるものはありませんか? ランダムレスなうちにお風呂・思いやり忖度(そんたく)・寝室スタイル・スマホ・断捨離の5習慣を改変すれば、「パーフェクトレスのなんだか寂しい老後」を回避できるのです。

<参考>
・「【ジェクス】ジャパン・セックスサーベイ2024」(ジェクス株式会社)
・「あなたのお風呂事情」(株式会社 LIXIL)

▼三松 真由美プロフィール男女関係に悩む1万3000名の女性会員が集うコミュニティを展開。セックスレス・ED・女性性機能に詳しく、性を通して男女関係を円滑にするメソッドを考案。講演、メディア出演、著書多数の恋愛・夫婦仲コメンテーター。執筆家。

三松 真由美(夫婦関係ガイド)

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