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海野和男のデジタル昆虫記

ヘラクレスサン

ヘラクレスサン
2021年01月02日

先月発売された「虫は人の鏡 擬態の解剖学」、養老孟司さんと毎日グラフ・アミューズに連載したものが本になったのです。
時が経つのは早いもので、ついこの間の連載かと思っていたのですが、1994〜1995年だったそうです。その本を読み返してみると、実に面白く、養老さんの才能にあらためて敬服することになりました。
擬態は学生時代からのテーマですが、やはり海外の取材を長く続けた結果、擬態が面白くなったのです。その本の中で、養老さんが擬態に目覚めたのはオーストラリアだそうです。オーストラリアは南米などと比べれば地味な昆虫が多いのですが、オーストラリアに住むと擬態に引かれてしまうようです。本の中のオーストラリアの項に、知り合いのポーランド系のカミキリムシの分類をやっていた人が、オーストラリアに移住してから、擬態に見せられてとうとう擬態の写真家になってしまったと言うのがありました。その時は知らなかったのですが、2000年にテレビ取材で御世話になったPaul Zborowskiさんのことだと、すぐに分かりました。Paulはその後ボルネオにテレビ取材で行った時にも現地でばったりあったりしました。ぼくと同じような仕事をしている人です。今はどうしているのだろうか?
写真は1990年代初めに撮ったヘラクレスサン。ヨナグニサンをさらに巨大にしたオーストラリアからニューギニアに住む蛾です。古いテープから見つけたヘラクレスサンの短い動画をアップしました。なんとHi8というテープで撮った動画です。まだ新年のミイロタテハの動画をご覧になっていない方は、ぜひ見て頂ければと思います。7分間の解説付き動画です。アグリアスについて詳しくは「世界で最も美しい蝶は何か」増補新版に30ページにわたって書いてありますのでご覧下さい

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