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海野和男のデジタル昆虫記

オリンパスOM-1 OLYMPUS OM-1 1973

オリンパスOM-1 OLYMPUS OM-1 1973
2019年02月21日

2002年春、オリンパスOMシリーズが販売中止になった。今ではそれほど売れるカメラではなかったし、受注生産に近い少量販売では、売れば売るほど赤字になるのだろう。OMユーザーとしては、今まで、よくぞサポートと販売を続けてくれたとオリンパスに感謝しなければならないとも思うのである。とは行っても長年の愛機がついに消えるというのは寂しいものである。
 OMシリーズは1972年発売のM-1にその源を発する。Mという名は、ライカM型があったので、クレームが付き、翌年OMと名前を変えた。30年前のことである。それから基本的なデザインの変更なしに、OM-4 Tiまで続いたことは、いかにOMがカメラとしてデザイン的に優れていたかを表しているだろう。
 OM-1はボデー重量510gと、当時としては極めて軽量なカメラである。そのシャッター感触は、他のカメラと全く異なり、ミラーショックが少なく、まるでライカのレンジファインダー機のシャッターを切っているような感触である。そこが逆にちょっと頼りなさを感じさせるところでもあるが、極めて堅牢なカメラで、故障らしい故障を経験したことがない。
 写真のレンズは21mmF2.0。ぼくが広角ではじめてストロボを使った写真、メスアカミドリシジミのテリトリー争いを写したレンズである。それ以後、広角ストロボ写真はぼくの作風になったのである。オリンパスのレンズにはF2.0シリーズがあり、いずれのレンズも大変によい描写をするし、フローティング機構など当時の最新の光学技術を駆使して作られていた。このカメラで撮った写真はこちら

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