昨日もヒメギフチョウの場所に行ったが、日が射さず,2時間待って1匹も飛ばなかった。
例年と同じ場所に白いカタクリが咲いている。何株かしかないから,取られてしまったらおしまいだ。幸いこの場所には人はほとんど入らないのであるが、入らないから残ってきたとも言える。
正直、ぼくでも持って帰りたいなと思うことだってある。人の所有欲とは恐ろしい。逃げることができない植物は勿論だが,昆虫でも少なくなってしまった種類などは自然の中で楽しむべきであって、持ち帰り個人で楽しむものではないという時代になっていると思う。
本当は、ヒメギフチョウでもギフチョウでもどんどん場所を明らかにして,皆で楽しむべきだし,明らかにすることによって、開発などから守ることもできる。でも、やはり持ち帰りたいという人がいる限りは難しいのである。なかなか1匹だけ捕まえて終わりとはならないし,たとえ1匹でも10人来れば10匹だし、20人来れば20匹だ。このあたりのヒメギフチョウの生息地は,場所にもよるが10匹捕ったら,相当の打撃を受ける場所が多く。20匹も捕ったらいなくなってしまう場所だってあると思う。
下はアズマイチゲ。
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