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海野和男のデジタル昆虫記

作品ってなんだろう

作品ってなんだろう
2007年01月02日

 作品ってなんだろう。品を作ると書くわけだから、写真なら自分でこんな写真に仕上げたいと思って、イメージ通りにできたものが作品なのかなとも思う。
 ぼくにとっての作品というのは1枚の写真というよりも、写真を使って作った本だったりすることの方が多い。この場合は写真はその本を構成する重要なパーツではあるが、1枚の写真そのものは作品というわけではない。
 同じ1枚の写真でも、どんな形で発表するかで1枚で作品になったり、2枚で1つの作品になったりする。2コマ、3コマ、4コマと写真を組み合わすことによって、自然写真の世界では1枚の写真よりも撮影者の意志を入れやすく、作品として成立しやすくなると思う。
 自然写真家は自然の中から、自分が素敵だなと思ったり、面白いなと思う生き物を切り取ってくる。コピーしてくるわけである。どこを切り取るか、何を切り取るかというのが重要だ。切り取った写真が単なるコピーなのか、作品なのかは微妙なところだ。作品というのはそもそもそんなものだ。
 作品であろうと自然のコピーであろうと発表しなければ埋もれてしまう。今はブログが簡単に利用できるから、だれでも自分から写真を発表することができる。自分で作るのが面倒なら、画像掲示板などを利用して、写真を発表するのも手軽だ。例えば自然科学写真協会SSPの一般画像掲示板では生き物や自然現象の写真を出して、他の人からコメントがもらえる。
 ぼく自身は、この小諸日記が情報発信源として最も力を入れている発表手段だ。エンドレスで完成しないから、作品といえるのかどうかはわからないが、習作であることは確かだ。
 今日の写真は1月1日の1時ごろの伊豆山神社の様子だ。2枚だが、特に意味はなく作品というわけではない。
 Lumix DMC L1に純正のVARIO-ELMARIT 14-50 開放での撮影だ。このレンズは手ぶれ補正がついているが、これがなかなかの性能だ。左は1/8、右は1/6。手持ちで撮影。手ぶれ補正はレンズに組み込まれたものとボディーに組み込まれたものがあるが、ぼくの感触では現在の機種ではレンズでの手ぶれ補正のほうが遙かに効果があるように思う。
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◎せとうち夢虫館ではモルフォチョウ展を開催中です。11月にペルーで撮ったモルフォチョウの世界初の高速度ビデオによる映像も公開中です。
◎SSPではただいま 2007 SSP大賞 一般公募 自然写真コンテスト作品募集中。応募票もダウンロードできます。1月末締め切り。デジタル写真はA4にプリントで応募できます。

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