左の写真は揺藍を作る下準備で、まず葉の付け根に近い部分を切り、それから葉を二つに畳み、さらに主脈から少しはななして、折れ線を入れているところ。これが実は大変に重要な作業なのだ。この時に葉に噛み傷を付けることが多いと思ったのだが、この個体は,主脈以外には噛み傷を入れなかった。それでも脚で葉を強く押すので、少しは傷が付いたと思う。
右の写真は別の個体で、葉の付け根の方に切り込みを入れず、葉柄に切り傷を入れた。まだクリの葉が少し小さいので、葉の長さが足りなかったから、ぎりぎりまで葉を使いたいからだと思う。オトシブミの行動がこんなにフレキシブルだとは、思ってもおらず、ちょっと当惑した。今日は4個体の揺籃づくりを観察したが、2個体が葉柄を切った。
そしてこの個体は葉を折り曲げる時に、折れ線部分にも小さな噛み傷を入れていた。
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