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【現地リポート】美しい自然の宝庫・尾瀬のミズバショウ最新情報【2018】

  • 2018年5月15日
  • YAMA HACK

尾瀬国立公園

西に日本百名山の一つである至仏山、東にはこちらも日本百名山の一つ・燧ケ岳に抱かれた尾瀬ヶ原や尾瀬沼には、季節ごとに多彩な植物が咲き誇り、様々な野鳥や動物たちにも出会えるまさに自然の楽園。例年、これからの季節(5月下旬~6月上旬)には、尾瀬で最も人気のあるミズバショウが見ごろの季節を迎えます。今回は現地に滞在するライターが今シーズンの見どころと時期を紹介していきます!

アイキャッチ画像出典:PIXTA

尾瀬、行ったことある?

尾瀬の景色
出典:写真AC
誰でも一度は耳にしたことのある「はるかな尾瀬~、遠い空~♪」という、唱歌の有名なフレーズで親しまれている尾瀬。みなさんは、尾瀬と聞くと写真のようなイメージを思い浮かべるのではないでしょうか。「行ってみたい!」とお考えの皆さんに、尾瀬に滞在するライターが尾瀬の魅力を存分に紹介していきます!


尾瀬は福島県・新潟県・群馬県にまたがり、標高1,400~1,600mの高地に広がる本州で最大規模の高層湿原・尾瀬ヶ原を中心に、おもに3つのエリアからなる国立公園。さらに日本百景の一つにも数えられています。まずはその3つのエリアの特徴を見ていきましょう。

エリアその①尾瀬ヶ原/希少な動植物の宝庫!

尾瀬ヶ原
出典:pixabay
尾瀬の中心となる東西約6㎞、南北約2㎞にも及ぶ尾瀬ヶ原は、140種もの植物がすみ分ける湿原で、四季折々に移り変わる景観を間近で楽しめるように木道やベンチが整備されています。

エリアその②尾瀬沼/逆さ燧(ひうち)の景観で有名

尾瀬沼
出典:写真AC
標高1,665mに位置する、日本有数の高所にある湖。周囲には浅湖湿原や大江湿原などの湿原や小沼が点在し、季節ごとに異なる自然が楽しめます。また、尾瀬沼や湿原には、尾瀬ヶ原と同様に木道が整備され、散策しやすいのも魅力。沼の北側にある燧ケ岳が湖面に映り込んだ「逆さ燧」と呼ばれる景観には、誰もが感動すること間違いなし!

エリアその③至仏山と燧ケ岳/山岳エリアのツートップ

至仏山
撮影:Sato(Nomad Marketing Lab.)
2,000m級の山々に囲まれた尾瀬には、登山客も多数訪れます。なかでも、それぞれが日本百名山に名を連ねる至仏山と燧ケ岳は、登山客に人気のツートップ。地元では「尾瀬の母のような山」と呼ばれる標高2,228mの至仏山には、蛇紋岩植物が数多く植生し、植物ファンにも人気があります(但し、例年、5月から6月にかけて、植生保護のため入山規制あり)。



燧ケ岳から見る尾瀬沼と日光方面
出典:PIXTA(燧ケ岳から見る尾瀬沼と日光方面)
また、福島県に位置し、東北最高峰の2,356mを誇る燧ケ岳には5つのピークがあり、それぞれの頂上からは尾瀬ヶ原や至仏山はもちろん、東北の山々から日本アルプスまで、最高の眺めが楽しめます。


尾瀬の代名詞・ミズバショウのお花畑は、これからがベストシーズン!


例年雪解けとともに開花し始め(5月中旬頃)、5月下旬~6月上旬に見ごろを迎えるミズバショウは、尾瀬に春の訪れを告げる代表的な花。特に今年(2018年)は雪解けが早かったため、見ごろの時期が例年より1週間以上早まりそうです。特におすすめのミズバショウの群生スポットを紹介しますので、見ごろを逃さず、尾瀬の風物詩とも言える景観を楽しみに行きましょう。

①もっとも人気! 下ノ大堀川

尾瀬・下ノ大堀川
出典:PIXTA(残雪の至仏山と下の大堀川)
尾瀬ヶ原の山の鼻から徒歩1時間ほどにある群生地で、尾瀬のミズバショウスポットのなかで最も有名なポイント。至仏山を背景にミズバショウが咲き誇る様は、尾瀬を代表する景観のひとつです。5月11日の時点では、だいたい3~4分咲きだったので、5月下旬には見ごろを迎えると予想されます。

②見晴(十字路)から北へ向かう木道沿い

尾瀬ヶ原の見晴から北へ、5分ほど木道を歩いたあたりに、およそ数十mに渡ってミズバショウが群生しています。5月11日の時点では、2分咲きほどだったため、下の大堀川よりいくぶん遅く見ごろを迎えると思われます。

③東電吊り橋から西へ向かう木道沿い

尾瀬ヶ原の東電吊り橋から東電小屋へ向かう木道沿いに、数十mに及ぶ群生スポットが。こちらには、ミズバショウのなかにザゼンソウも数多く咲いているため、ミズバショウの白とザゼンソウの紫のコントラストが楽しめます(5月11日時点では、10株ほど開花していました)。また、見ごろは下の大堀川と同時期くらいだと思われます。

④植物研究見本園

研究見本園
出典:写真AC
尾瀬ヶ原の「山の鼻」と隣接する木道コースで、湿原の様々な姿が凝縮されていることから、この名称が付けられた自然の湿原。特にミズバショウの群生は見事で、ほとんど平坦な木道を歩きながらのんびり鑑賞できます。5月11日時点ですでに4分咲きほどだったため、早めに見ごろを迎えるでしょう。

⑤東電下の大堀橋周辺

尾瀬ヶ原の牛首分岐からヨッピ川に向かう木道の途中にある橋。橋の下が沼のようになっていて、その沼の内外に群生が見られます。橋の上からその群生を俯瞰して眺めることができるため、他のスポットとは趣の異なる景観が楽しめるのが魅力。見ごろは下の大堀川と同時期だと予想されます。

⑥尾瀬沼周辺

尾瀬沼は標高1660mと、尾瀬ヶ原より200mほど高いため、ミズバショウの見ごろも数日~1週間ほど遅れて到来します。ですが、こちらも尾瀬ヶ原と同様に雪解けが早いため、5月下旬~6月上旬には見ごろを迎えそうです。

ミズバショウ以外にも、今見られる花がいっぱい!

尾瀬のリュウキンカ
出典:PIXTA
140種もの植物が植生する尾瀬ヶ原には、ミズバショウとともに見ごろを迎える花やミズバショウが見ごろを迎えた直後に満開となる花もたくさんあります。なかでも人気のある花や希少な植物、雪解けの早い今年は特に数多く見られると想定される花々のいくつかを紹介。ぜひ、自分だけのお気に入りを見つけに出かけましょう。

ザゼンソウ

ザゼンソウ
出典:写真AC
ミズバショウの章にも登場したザゼンソウは、かなり特殊な環境でしか自生しないため、尾瀬でも下田代のあたりでしか見られない希少な多年草。尾瀬ヶ原では、ミズバショウより若干早めに咲くため、できるだけ早い時期に出かけるのがおすすめです。

ワタスゲ

ワタスゲ
出典:pixabay
万一、「あっ、ミズバショウの時期が過ぎちゃった・・・」なんてことになっても大丈夫。今年はミズバショウの後に、真っ白でふわふわのワタスゲが例年以上に満開になると予想されています。霜に弱いワタスゲですが、地元の人たちによると、今年は暖かいから6月上旬頃から見ごろになるのでは(例年6月中旬~7月上旬)、とのことです。

リュウキンカ

リュウキンカ
出典:pixabay
白いミズバショウもきれいだけど、一緒に咲いてる黄色くてかわいいのは何? それがこのリュウキンカです。ある程度水流のある場所を好むため、ミズバショウと同じ場所に植生し、白と黄色のコントラストで尾瀬ヶ原を彩ります。

ウスバサイシン

ウスバサイシン
出典:PIXTA
最後に、とても珍しい花を紹介しましょう。尾瀬ヶ原のなかでも、東電小屋の東側あたりにだけ咲くのが、このウスバサイシンです。例年5月下旬~6月中旬が見ごろですが、5月11日にはすでにちらほら咲いていました。2枚の葉の間に一つだけ花を咲かせる姿も非常に珍しいので、ぜひ探してみて下さい。

こんな野鳥や動物たちにも出会える

尾瀬は植物だけでなく、鳥類をはじめとする動物の宝庫でもあります。森や山、湿地のそれぞれで、都会ではなかなか体験できない美しい鳴き声を聞き、可愛らしい姿を目にできるのも尾瀬の魅力。ただし、今年は特にクマの目撃情報が多いので、念のためクマ対策の鈴を忘れずに(尾瀬に生息するツキノワグマは滅多なことでは人を襲いませんが、注意は必要です)。

イワツバメ

イワツバメ
出典:pixabay
山小屋のあたりに生息することが多いですが、今年は特に尾瀬ヶ原の至仏山荘にいくつもの巣をつくって飛び回っています。巣を中心に山荘の周りを飛び回るたくさんの可愛らしい姿を眺めながら、ひと休みするのがおすすめですよ。

シジュウカラ

シジュウカラ
出典:pixabay
森に生息する鳥類の代表選手。仲間に危険を知らせるときには「ピーッ、ピ」、集合の合図は「ジジジジジ」などなど、いくつかの鳴き声を使い分けるので、鳴き方をじっくり聞き分けてみるのも楽しいですよ。

マガモ

マガモ
出典:写真AC
尾瀬ヶ原に点在する小沼や尾瀬沼では、緑色の頭と黄色のクチバシが特徴のマガモがたくさん見られます。水浴びしたり餌を探したりする可愛らしい姿に、ホッと癒されちゃいます。

※他にも、シカやウグイス、カッコウやカルガモなど、たくさんの動物たちが生息しています。

今が見ごろの尾瀬に、遊びにきて!

尾瀬ヶ原
出典:PIXTA
残雪の白と新緑のコントラストに彩られた2000m級の山々に抱かれ、ミズバショウが満開の尾瀬を散策できるのはこの時期だけ。山小屋に泊まって早朝に散歩すると、運が良ければ尾瀬では「白虹」(はっこう)と呼ばれる、白い虹に出会えるかもしれませんよ。

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