2025/04/03 05:31 ウェザーニュース
3月の日本の平均気温は基準値よりも1℃以上高くなりました。寒暖差が大きかったものの、下旬の記録的な高温が大きく寄与しています。
都市化の影響が比較的小さい全国15か所の代表地点(※)の観測値による、3月の日本の平均気温偏差は+1.13℃でした。昨年2024年(+0.23℃)よりも高く、1898年の統計開始以来、7番目の高さになっています。3月の気温が基準値を上回るのは8年連続です。
▼3月の平均気温平年偏差
2025年 +1.13℃
2024年 +0.23℃
2023年 +2.75℃
2022年 +1.31℃
2021年 +2.38℃
※算出に使用している地点
網走、根室、寿都、山形、石巻、伏木、飯田、銚子、境、浜田、彦根、宮崎、多度津、名瀬、石垣島
1か月の平均では気温が高めとなった3月は、寒暖差が非常に大きかったことが特徴です。
平年差をグラフにしてみると、大きな山と谷がそれぞれ2つずつあることがわかります。特に西日本では中旬に強い寒の戻りがあった後、下旬は一転して3月としては記録的な高温になりました。
上空を吹く強い西寄りの風、偏西風が大きく蛇行したことが、極端な気温変化の大きな要因の一つです。
4月に入ってからは再び気温が低下していますが、今後は東日本、北日本を中心に平年よりも気温の高い傾向になるとみられます。
来週は全国的に気温が上昇し、北日本でも桜のつぼみの成長が急速に進む見通しです。東北や北海道の桜は平年よりも早まる所が多くなりますので、お花見の計画は早めに進めた方が良いかもしれません。