2025/02/19 15:46 ウェザーニュース
今日19日(水)は寒波の一つのピークになっています。日本海側は局地的に雪が強まり、多い所では6時間で20cm前後の降雪を観測しました。今後も積雪の増加に警戒が必要です。
上空5500m付近で−36℃以下の、大雪を降らせるような強い寒気が北海道から北陸付近まで覆っています。日本海側の各地に雪雲が広がり、シアーライン(風の流れが変化する境界線)の形成や気圧の谷の通過などによって、雪雲が発達しやすい状況です。
15時までの6時間降雪量は新潟県湯沢町で29cm、秋田県秋田市・雄和で18cm、鳥取県大山町で15cmなど局地的には20cm前後に達しています。
寒波の襲来以降、積雪が大きく増えていて、15時時点では新潟県津南町で今シーズン最多を更新する354cmを観測。早朝に499cmまで積雪が増加した青森県青森市・酸ケ湯は雪が落ち着いたため488cmと若干減少しました。
今夜から明日20日(木)にかけても日本海側は雪が降りやすくなります。寒波のピークを過ぎるとは言え、上空5500m付近で−36℃以下の寒気は北日本に残り、シアーライン周辺などで雪雲が発達する見込みです。
内陸部や山沿いを中心に1時間に5cm以上の強い雪の降る可能性があり、24時間の積雪増加量は多い所で30cm以上に達するとみられます。
雪が小康状態になっている青森県内でも今夜からは再び強まるとみられ、酸ケ湯では12年ぶりに積雪5mに到達する可能性があります。積雪の増加による路面状況の悪化や屋根からの落雪、雪崩、着雪による倒木や停電などに警戒が必要です。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)