2025/02/18 17:46 ウェザーニュース
明日19日(水)にかけて寒波が一つのピークとなり、日本海側の広い範囲や一部の太平洋側で大雪に警戒が必要です。その後も三連休まで寒気が流れ込みやすく、寒波の終わり頃に再び雪が強まるおそれもあります。
2月に入って2度目となる寒波が日本列島にやってきました。上空1500m付近の気温の予想を見ると、福岡や茨城県館野では少なくとも1週間ほどは平年よりも低い状態が続く見込みです。
前回の立春寒波に比べると期間はほぼ同じくらいで、強さとしては福岡ではやや弱く、館野ではやや強いくらいの予想になっています。
福岡の予測では寒波の序盤と終盤に2つのピークがみられ、明日にかけてが最初のピーク。そして三連休中の23日(日)から24日(月)が2回目のピークになる見通しです。
明日19日(水)は上空5500m付近で−39℃以下の強い寒気が北海道や東北地方を覆い、大雪の目安となる−36℃以下の寒気は北陸付近まで南下する予想となっています。
このため日本海側では雪雲が発達しやすく、東北から北陸、山陰の内陸部や山沿いでは局地的に1時間に5〜10cmの強い雪が降る見込みです。北陸の山沿いでは24時間で50cm以上の新たな雪の積もる可能性があります。
また、発達した雪雲は強い北西の風で太平洋側まで拡大する見込みです。滋賀県の広い範囲や岐阜県の美濃西部、三重県北部でも5〜10cmの積雪が予想されるため、名神高速では16時から予防的通行止めが開始されました。東海道新幹線でも遅れなどの影響が懸念されます。
さらに一連の寒波の終盤になる23日(日)の天皇誕生日から24日(月)振替休日は、西日本の上空5500m付近を−36℃以下の寒気が通過する予想です。
強い寒気の影響でJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)周辺の活発な雪雲が近畿や中国地方にかかるため日本海側では積雪が急増し、一部の雪雲は日本海側に留まらず、関西エリアや山陽に拡大するおそれがあります。
寒波の最後で最も雪が強まることも考えられますので、三連休中に予定がある場合は今後の雪の情報や交通情報などをしっかりと確認するようにしてください。