2025/01/14 09:41 ウェザーニュース
約1週間にわたり続いているアメリカ・ロサンゼルスの山火事の被害が拡大しています。現地時間の15日(水)の昼頃にかけては風が強まり、火の勢いが増すおそれがあるとして、気象当局は火災警報を発表しました。
現地時間の先週7日(火)に発生したロサンゼルス周辺の山火事は今も延焼範囲が広がっています。カリフォルニア州によると、13日(月)夕方の時点で3つのエリアで山火事が継続していて、最も被害が大きいパリセーズ地区の火災は14%しか消火されていない状況です。
この後はまた風が強まって最大風速は20〜30m/sに達するとみられます。湿度は8〜15%まで低下し、山火事の拡大リスクが高まる見通しです。気象当局は14日(火)朝から15日(水)昼を対象に通常のRed Flag Warningよりも一層の警戒を呼びかけるPDS Red Flag Warning(火災警報)を発表しました。
先週ほどの強風ではないものの、火災の拡大を引き起こすのは十分な風であるとしています。山火事の拡大に加えて、煙による大気汚染への注意も呼びかけています。
元々から乾燥した地域であるカリフォルニアですが、乾燥の度合いを示す指数の一つであるSPEI(標準化降水蒸発散指数)の推移を見ると、2010年以降はそれ以前に比べると乾燥しやすい傾向が強まっています。
地球温暖化との関連性も考えられ、今回のような山火事が発生しやすくなっていると言えそうです。