2025/01/14 08:30 ウェザーニュース
13日(月)21時19分頃、日向灘を震源とするマグニチュード6.6の地震が発生し、宮崎県内で最大震度5弱を観測。津波の到達も確認されました。昨年8月のマグニチュード7.1の地震とほぼ同じ震源です。
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今回の地震の震源は日向灘で、規模はマグニチュード6.6、深さは36km、メカニズムは北西ー南東方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。昨年8月8日に発生したマグニチュード7.1の地震とほぼ同じ震源で、沈み込むフィリピン海プレートと陸のプレートとの境界付近で発生したとみられます。
この地震で宮崎県宮崎市、高鍋町、新富町では震度5弱の強い揺れを観測しました。8月以降の活動では最大規模の地震です。日向灘での地震活動が活発になっていますので、数日程度は同規模の強い揺れに対する警戒が必要です。
宮崎県と高知県には一時 津波注意報が発表され、宮崎県と高知県で津波が観測されました。宮崎県宮崎市・宮崎港と日南市油津には最大で0.2m、約20cmの津波が到達しています。津波注意報は23時50分に解除されました。昨年8月の地震では最大50cmほどの津波が観測されていました。
また、この地震を受けて気象庁は13日(月)21時55分に、南海トラフ地震臨時情報を発表しました。
昨年8月のケースでは、地震の規模をより正確に把握できるモーメントマグニチュードがMw7.0の基準に達し、「巨大地震注意」の臨時情報が発表されました。今回の地震ではモーメントマグニチュード6.7と評価されたため、23時45分をもって【調査終了】の発表がありました。
南海トラフ地震の発生可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる現象ではないと判断されましたが、いつ地震が発生してもおかしくないことに留意し、日頃からの地震への備えを実施しておくことが重要です。