2024/11/13 10:20 ウェザーニュース
11月13日(水)9時現在、台風23号(トラジー)、台風24号(マンニィ)、台風25号(ウサギ)の3つの台風が同時に存在しています。このうち、25号は沖縄を中心に影響の出る可能性があるため、今後の進路に注意が必要です。
▼台風25号 11月13日(水)9時
中心位置 フィリピンの東
大きさ階級 //
強さ階級 強い
移動 西北西 20 km/h
中心気圧 975 hPa
最大風速 35 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 50 m/s
強い勢力となった台風25号は明日14日(木)にかけてさらに発達してフィリピン・ルソン島に近づく見込みです。その後はやや北寄りに進路を変え、台湾方面から沖縄・先島に進む可能性があります。
ただ、16日(土)以降は速度を落とすとみられる上、予報円が非常に大きくなっていて、まだ進路に不確実性があることを示しています。
進路の不確実性の大きさは、シミュレーションの計算結果をみると良くわかります。
この図の細い線1本1本は、世界各国の気象機関が計算した数値シミュレーションの結果をあらわします。アンサンブル予報という手法による低気圧中心の計算結果で、初期値に意図的な誤差を与えることで予報の確実性などを検討する材料になります。
これらを比較すると、フィリピン・ルソン島の北東に達したあとは予想が二分されていて、南シナ海を西進するコースと沖縄付近を東進するコースの真っ二つに割れています。また、この図ではわかりにくいものの、東進するコースでも進むスピードにばらつきが大きい状況です。
現時点では西に行くか、東に行くかどちらとも言えず、予報円が大きくなっているのです。
▼台風24号 11月13日(水)9時
中心位置 マリアナ諸島
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 南西 25 km/h
中心気圧 1004 hPa
最大風速 18 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 25 m/s
台風24号は25号の後を追うような進路で西に進む予想となっています。明日14日(木)からは湿った空気が供給されやすくなるため急速に発達する見通しです。15日(金)には強い勢力、16日(土)には非常に強い勢力となり、フィリピンのルソン島に近づきます。
その後は25号と同様に、北へ転向するか西に進むかのシナリオが考えられる状況です。こちらも今後の進路にご注意ください。
▼台風23号 11月13日(水)9時
中心位置 南シナ海
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 西北西 15 km/h
中心気圧 996 hPa
最大風速 20 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 30 m/s
台風23号はフィリピンに上陸して大雨を降らせた後、南シナ海に進んでいます。今後は弱まりながら西進を続け、明後日15日(金)までに熱帯低気圧に変わる見込みです。
北西太平洋や南シナ海で発生した台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風23号の名前「トラジー(Toraji/도라지)」は北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が提案した名称で、桔梗のことをさす朝鮮語からとられています。
台風24号の名前「マンニィ(Man-yi/萬宜)」は香港が提案した名称で、現在は貯水池となっている海峡の名前からとられています。
台風25号の名前「ウサギ(Usagi)」は日本が提案した名称で、うさぎ座・兎が由来です。