2024/11/01 22:00 ウェザーニュース
11月1日(金)21時に、台風21号(コンレイ)は東シナ海で温帯低気圧に変わりました。
▼温帯低気圧 11月1日(金)21時
中心位置 東シナ海
移動 北東 45 km/h
中心気圧 998 hPa
この低気圧は前線と一体になって明朝には九州の西へ進みます。三連休初日の2日(土)は前線の活動が活発になって西日本や東日本で大雨となるおそれがあり注意・警戒が必要です。
昨日台湾を横断した台風21号(コンレイ)は、台湾の陸地の影響で急速に勢力を落としました。一時は非常に強い勢力に発達していたこともあり、多量の湿った空気を東シナ海に運び込んでいます。
台風21号から変わった温帯低気圧は秋雨前線と一体化していて、2日(土)朝にかけて九州の西に進んだあと不明瞭になります。一方、その東側の前線上に発生する別の低気圧が、2日(土)は西日本〜東日本へ進む見込みです。三連休初日はお出かけにはあいにくの天気となりそうです。
九州など西日本では1日(金)の時点で既に、前線の影響で雨が強まっているところがあり、降り始めからの雨量は長崎県など多いところで150mmを超えています。
2日(土)は前線上の低気圧が接近するタイミングでは土砂降りの雨となり、今後新たに200mm以上の雨の降るところがある予想です。
総雨量は、九州北部など多いところで300mm以上に達する可能性があります。11月としては珍しい大雨になるおそれがあるため、土砂災害や低地の浸水、河川の増水等に注意・警戒するようにしてください。
この三連休の期間に行われる予定だったイベントにも影響が出ています。
1日(金)〜4日(月)に佐賀市で開催が予定されていた「2024佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」は、大雨予報のため嘉瀬川河川敷会場でのすべての出店・イベントの中止が決定されました。バルーン競技飛行も一部日程の中止が決定となっています。
2日(土)に茨城県土浦市で開催が予定されていた「*」は、雨や雲の低さの予報から中止が決定されました。
*日本三大花火大会や日本三大花火競技大会のひとつに数えられる大きな大会
北西太平洋や南シナ海で発生した台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風21号の名前「コンレイ(Kong-rey)」はカンボジアが提案した名称で、クメールの伝説上の少女の名前/それが元になった山の名前からとられています。