2024/10/03 10:59 ウェザーニュース
強い台風18号(クラトーン)は9月30日(月)頃から台湾の南に停滞していて、台湾では南東部などで大雨となっています。明日4日(金)にかけて大雨が続く見通しです。沖縄の先島諸島も湿った空気の影響を受けていて、断続的な強雨に注意が必要です。
台風はこのあと台湾南部付近に北上したあと勢力を落とし、明日は再び南下しながら熱帯低気圧になる予想です。
台風が台湾の南で停滞していた影響で、台湾では今週に入ってから雨が続いています。台湾東部の山岳は急峻なため、湿った南東の風が地形の影響を受ける台湾南東部で特に雨量がかさんでいて、多い所では9月30日(月)からの降水量が1500mmに達している地点もあります。
台東県など南東部では明日4日(金)にかけて大雨や暴風に伴う荒天が長引く予想で、大規模な土砂災害や河川の氾濫・浸水等の発生が懸念され、厳重な警戒が呼びかけられています。
また今日3日(木)は、台風の中心が接近する高雄や台南など南西部でも暴風や大雨による被害に警戒が必要です。
台風周辺の湿った空気の影響を受けている沖縄県の先島諸島でも、発達した雨雲が流れ込んで断続的に強い雨が降っています。明日4日(金)にかけて、特に与那国島など八重山諸島では大雨に注意してください。大気の状態が不安定なため、突風などにも注意が必要です。
北西太平洋や南シナ海で発生した台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風18号の名前「クラトーン(Krathon)」はタイが提案した名称で、果物の名前(英名サントル)からとられています。