2024/09/30 11:05 ウェザーニュース
9月30日(月)9時現在、大型で非常に強い勢力の台風18号(クラトーン)はバシー海峡を西寄りにゆっくり進んでいます。明日10月1日(火)にかけてさらに発達する見込みです。週後半には沖縄・先島諸島に接近するおそれがあり、その後の進路や勢力は不明確になっています。
▼台風18号 9月30日(月) 9時
中心位置 バシー海峡
大きさ階級 大型
強さ階級 非常に強い
移動 西北西 ゆっくり
中心気圧 935 hPa
最大風速 50 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 70 m/s
台風18号は、海面水温が高く風の環境も発達に適している海域を進んでいて、さらに発達するとみられます。明日10月1日(火)には発達のピークを迎える予想で、中心気圧は925hPa、中心付近の最大風速は50m/sに達する見通しです。
その後は台湾に近づく影響で勢力を落とすものの、徐々に進路を東寄りに変えて週後半には沖縄の先島諸島方面に近づく予想となっています。沖縄では台風の接近に伴い、先島諸島を中心に暴風や大雨、高波などのおそれがあるため注意が必要です。早ければ明後日2日(水)頃から風が強まり始めるとみています。飛ばされやすいものは屋内へ仕舞うなど早めに台風への備えを行ってください。
東シナ海に出た後も北上を続けるとみられますが、進路や勢力は不明確になっています。東シナ海で動きが遅くなり、沖縄本島から西日本に湿った空気が流れ込み続けて雨量が多くなる可能性や、日本海に停滞する前線の活動を活発化させる可能性もあります。今後の情報に注意してください。
5日先までに台風の暴風域に入る確率が10%以上の府県予報区は以下の通りです。(気象庁)
宮古島地方 12 %
八重山地方 45 %
石垣島地方 30 %
与那国島地方 45 %
北西太平洋や南シナ海で発生した台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風18号の名前「クラトーン(Krathon)」はタイが提案した名称で、果物の名前(英名サントル)からとられています。