2024/09/16 12:00 ウェザーニュース
明日、9月17日(火)は旧暦8月15日にあたり、夜には「中秋の名月」が昇ります。秋の夜長を明るく照らす十五夜のお月さまを見上げてみてはいかがでしょうか。
明日夜の天気を解説します。
ベーリング海の低気圧からのびる前線が太平洋から東日本を通って日本海西部に停滞する予想です。この秋雨前線の活動はさほど活発ではないものの、前線に向かって流れ込む湿った空気の影響で、東日本や北日本では雲の広がる所がある予想です。
前線は南北で二段に分かれる可能性があり、その位置次第で雲の広がる所は変化する可能性があります。現時点の予報では、北海道の道南や東北北部、北関東・甲信、山陰などで雲が広がりやすいとみられ、お月見にはあいにくの曇り空となってしまうかもしれません。
また、大気の状態が不安定なため、当日午後に夕立やゲリラ雷雨の発生する可能性があり、その雲が夜になっても空を覆う可能性があります。内陸の地域はこの雲次第となりそうです。
東日本や西日本の太平洋側、東北南部、北海道などでは、雲は多少あってもお月さまが見られる所が多くなる予想です。お月見の時間もさほど気温は下がらない予想ですので、のんびりと空を見上げてみてください。
沖縄や奄美は台風14号の周囲をまわる湿った空気の影響を受けて、雨雲が時々通過する予想です。翌日には台風本体が接近してきますので、台風対策をお忘れなく。
中秋の名月とは、月の満ち欠けをもとに1か月の日付を決める太陽太陰暦(旧暦)の8月15日の夜に見える月のことです。十五夜の月とも呼ばれます。
もともと旧暦では1年を3か月毎に分けて、1月〜3月を春、4月〜6月を夏、7月〜9月を秋、10月〜12月を冬としており、秋の真ん中にあたる8月15日を中秋とし、その日に見える月を中秋の名月として愛でるようになりました。
この中秋の名月を愛でる習慣は平安時代に中国から伝わったとされており、現在でも中国では中秋節として祝日とされ、重要な行事の一つとされています。
中秋の名月、つまり十五夜の日は必ず満月と思っている方もいるかもしれませんが、実はそうではありません。むしろ満月とは同日にならない年が多数を占めます。
旧暦は新月の瞬間を含む日を「○月1日」としていて、旧8月15日の夜が「中秋の名月」「十五夜」となります。
一方で月の満ち欠け(見え方)や「満月」は、月、地球、太陽の位置関係で決まるため、新月から満月までの日数は変動し13.9〜15.6日かかるので、旧暦15日とは合わないことが多いのです。
今年は中秋の名月の翌日にあたる18日(水)に満月の瞬間を迎えます。昨年は中秋の名月と満月が同日でしたが、次に中秋の名月と満月が同日になるのは2030年ということになります。
ウェザーニュースでは、17日(火)夜に中秋の名月の様子を生中継でお届けします。特別番組では、日本各地からの生中継映像のほか、お月見を楽しむための豆知識などもお伝えします。
特別番組や、各地の特設ライブカメラはウェザーニュースの公式YouTubeチャンネルからご覧いただけます。