2024/09/15 08:30 ウェザーニュース
今日9月15日(日)、環境省と気象庁は熱中症警戒アラートを九州5県に発表しました。
対象地域では特に熱中症のリスクが高くなります。こまめな水分補給や室内でもエアコンを使用するなど、熱中症予防を万全に行ってください。
▼熱中症警戒アラートの発表状況(計5地域)
福岡県 長崎県 佐賀県 熊本県 鹿児島県(奄美地方除く)
前線の影響を受けにくい九州の東シナ海側を中心に、夏を思わせる厳しい暑さとなります。福岡では最高気温が36℃に達する予想です。湿った空気が流れ込むため、体感温度はさらに高く感じられそうです。東日本や西日本の他の地域では熱中症警戒アラートは出ていませんが、30℃を超える暑さが予想されている所が多いので、安心せずに対策をしてください。
熱中症警戒アラートの対象地域では暑さ指数(WBGT)も高くなり、熱中症のリスクが上昇するところがあるので、エアコンをつけたり、こまめな水分補給・塩分補給を行うなどの対策をしっかりと行ってください。十分な睡眠と栄養補給も熱中症予防の基本です。
熱中症警戒アラートは、予想される暑さ指数(WBGT)に応じて発表される情報で、以前発表されていた高温注意情報を置き換えたものです。2021年から全国で本運用が始まりました。
環境省と気象庁は、暑さ指数が「危険」ランクの中でもさらに重要度の高い暑さ(WBGT:33以上)が予想される場合に「熱中症警戒アラート」を発表することを決めています。
暑さ指数(WBGT)は国際的に用いられる指標で、人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目し、気温、湿度、日射・ 輻射、風の要素から算出されます。
熱中症患者発生率との相関が気温よりも良好で、暑さ指数が「厳重警戒」ランク以上だと熱中症患者が著しく増加することがわかっています。また、暑さ指数が「危険」ランクの場合は運動は原則中止すべきとされています。