2024/09/06 17:30 ウェザーニュース
九州・霧島山の周辺で、浅い所を震源とする有感地震が発生しました。気象庁による速報解析では、震源は韓国岳の北北東およそ5km付近で、地震の規模はM3.0と推定されます。この地震で最大震度2を観測しました。
霧島山は20を超える火山体の総称で、近年でもたびたび新燃岳などで噴火が発生しています。
今日9月6日(金)15時02分頃、宮崎県南部山沿いを震源とする最大震2の地震がありました。震源の深さはごく浅い、地震の規模はM3.0と推定されます。この地震により、宮崎県小林市と高原町で最大震度2を観測しました。
この地震に関して、気象庁は16時10分に火山の状況に関する解説情報を発表しました。もし火山性地震だとすると、その大部分は体に感じない無感の地震ですので、体に感じる震度2はかなり大きな部類に入ります。
霧島山の韓国岳付近、韓国岳北東側及び大浪池付近では、8月8日(木)17時以降地震が増加していましたが、その後は増減を繰り返しながらも徐々に減少しています。8月8日(木)は16時42分に日向灘を震源とするM7.1の地震が発生していて、関連が疑われます。
気象庁によると、今日の地震の前後では地殻変動の観測に特段の変化は見られず、新燃岳、御鉢、えびの高原(硫黄山)周辺、大幡池では、この地震に伴う火山活動の変化は認められないとのことです。
地震以外の変化がみられないため、霧島山で火口周辺警報の発表はありません。活火山であることから、規模の小さな噴出現象が突発的に発生する可能性がありますので、引き続き注意してください。