2024/08/31 17:11 ウェザーニュース
台風10号(サンサン)の東側で発達している雨雲が、東海から関東へと広がってきました。激しい雨により土砂災害の危険度が急速に高まっています。河川増水のおそれもあり警戒が必要です。
紀伊半島の沖を進んでいる台風10号の東側では、南からの湿った空気の流入が強まっています。午後になって東海地方に激しい雨を降らせた雨雲が、台風の移動とともに東に移り、関東にも拡大してきました。
静岡県から神奈川県は特に活発な雨雲に覆われていて、17時00分までの1時間には神奈川県山北町・丹沢湖で81.0mmの猛烈な雨、静岡県菊川市・菊川牧之原77.5mm、静岡空港で69.0mmの非常に激しい雨を観測しました。
静岡県や関東の西部は一連の大雨で雨量が増加していて、すでに地盤が緩んでいるとみられます。そこに激しい雨が降ったことで土砂災害の危険度が急速に高まり、「危険」を示すレベルの紫色の領域が拡大してきました。
この後は台風の動きが遅くなるとみられ、同じような所に発達した雨雲が次々と流れ込むおそれがあります。
今夜遅くから明日9月1日(日)の朝にかけて、静岡県や関東では局地的に1時間に50mm以上の非常に激しい雨が降る見込みです。線状降水帯が形成された場合は1時間に80mm以上の猛烈な雨が降ってもおかしくありません。
大規模な土砂災害が発生、都市河川の急激な増水や氾濫、内水氾濫による低い土地の浸水などの危険性が高まります。夜間に雨のピークとなる所がありますので、避難指示など自治体からの情報を確認の上、今夜はできるだけ安全な所で過ごすようにしてください。