2024/08/29 13:22 ウェザーニュース
昨夜から今朝にかけ、台風10号の接近・上陸により九州は南部から風が吹き荒れ、鹿児島県枕崎市では50m/sを超える瞬間風速を観測しています。台風の動きが遅く、九州では明日にかけても暴風となるおそれがあるため警戒が必要です。
昨日28日(水)は台風が種子島・屋久島付近を通過し、屋久島にあるアメダス尾之間では12時54分に最大瞬間風速44.4m/sを観測し、観測史上1位の記録を更新しました。
昨夜からは鹿児島本土や宮崎県も、台風の北上に伴って風が強くなりました。鹿児島県枕崎市では今日29日(木)未明に最大瞬間風速51.5m/s、鹿児島市内でも今朝は38.8m/sを観測しています。
昼前には佐賀市で最大瞬間風速が30m/sを超えるなど、九州北部も大荒れの天気になってきました。
台風は今朝鹿児島県に上陸し、「非常に強い」勢力から「強い」勢力に変わっています。
これから明日30日(金)にかけては、九州を遅い速度で通過する予想です。陸上を進むことで少しずつ弱まりますが、今夜にかけても暴風域を伴う見込みです。
引き続き台風の進路に近い地域では瞬間的に30m/s以上の猛烈な暴風が吹き荒れるおそれがあります。
台風の動きが遅いため、暴風が長時間続く心配があります。また、台風の東進に伴い四国や中国、近畿でも段々と風が強くなるため警戒が必要です。