2024/08/25 10:22 ウェザーニュース
8月25日(日)9時現在、強い勢力の台風10号(サンサン)は日本の南を北西に進んでいます。今後は発達に適した領域に進み、27日(火)には非常に強い勢力まで発達。その後は西日本に上陸する予想です。
▼台風10号 8月25日(日)9時
中心位置 日本の南
大きさ階級 //
強さ階級 強い
移動 北西 30 km/h
中心気圧 980 hPa
最大風速 35 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 50 m/s
昨日までの予測に比べると台風の進路はやや西寄りになりました。寒冷渦や太平洋高気圧の張り出しによる影響が少し強まったためとみられます。
27日(火)頃からは大陸から進んでくる気圧の谷の影響が強まり、東寄りに進路を変える見込みです。現時点では28日(水)頃に西日本に上陸する可能性が高くなっています。
進路に近い地域では暴風や大雨の影響が大きくなることが懸念されます。また、進路の東側では中心から離れた地域でも風が強まり荒天となるおそれがあるため注意が必要です。
台風の中心が南に離れている段階から、南東の湿った風によって西日本、東日本の太平洋側では局地的に雨が強まる見込みです。27日(火)頃は台風が進路を変えるタイミングで動きが遅くなるため、同じような所で断続的に強い雨が降るとみられます。
その後、28日(水)にかけて台風本体の雨雲がかかることで、雨量はさらに増える予想です。台風の進路により変化はあるものの、多い所では300mm以上の大雨となるおそれがあります。土砂災害や河川の増水・氾濫などの危険性た高まりますので、早めに警戒をしてください。
5日先までに台風の暴風域に入る確率が50%以上の府県予報区は以下の通りです。(気象庁)
福井県 52%
京都府 61%
大阪府 55%
兵庫県 66%
和歌山県 56%
鳥取県 64%
島根県 55%
岡山県 66%
広島県 65%
山口県 53%
徳島県 66%
香川県 69%
愛媛県 71%
高知県 73%
大分県 53%
宮崎県 57%
鹿児島県 55%
(奄美地方除く)
27日(火)〜29日(木)は暴風警報、波浪警報、高潮警報、大雨警報などが発表される可能性があります。交通機関への影響も拡大し、鉄道の運転見合わせや高速道路の通行止めなどの影響が広がることが考えられます。
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風10号の名前「サンサン(Shanshan/珊珊)」は香港が提案した名称で、少女の名前が由来です。