2024/08/21 17:11 ウェザーニュース
日本のはるか南のマリアナ諸島付近の熱帯低気圧について、気象庁は「24時間以内に台風に発達する見込み」と発表しました。次に台風が発生すると台風10号と呼ばれることになります。
熱帯低気圧の周辺は海面水温が30℃前後と高く、風の環境も台風の発達に適した状態になっています。台風になった後は発達しながら北西に進み、24日(土)には暴風域を伴う見通しです。
▼熱帯低気圧 8月21日(水)15時
中心位置 マリアナ諸島
移動 西北西 ゆっくり
中心気圧 1008 hPa
最大風速 15 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 23 m/s
現在、西日本を中心に覆っている高気圧は、週末以降に次第に勢力を弱めます。さらに大陸からは上空の気圧の谷が進んでくることで、日本列島への進路が開けて、台風が近づきやすくなる見込みです。
現時点では予測の不確実性があり、どの程度の勢力でどのエリアに近づくかを特定することは難しいものの、来週前半は台風の影響が大きくなる可能性が十分にあります。今後の情報に注意をし、接近が予想されるエリアでは早めに備えを行うようにしてください。
5日先までに台風の暴風域に入る確率は以下の通りです。(気象庁)
茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県 1 %
千葉県、神奈川県 2 %
東京都 35 %
東京地方 1 %
伊豆諸島北部 4 %
伊豆諸島南部 7 %
小笠原諸島 35 %
富山県、石川県、福井県 1 %
山梨県、長野県、岐阜県 2 %
静岡県、愛知県 3 %
三重県 5 %
滋賀県、京都府、兵庫県 2 %
大阪府 3 %
奈良県、和歌山県 4 %
鳥取県、島根県、岡山県 1 %
広島県、山口県 1 %
徳島県、高知県 3 %
香川県、愛媛県 2 %
熊本県、大分県、宮崎県 1 %
鹿児島県(奄美地方除く) 1 %
次に台風が発生すると、19日(月)3時に発生した台風9号以来で、台風10号と呼ばれることになります。台風が発生すれば今月6つめです。
台風発生数の平年値を見ると、8月の台風発生数の平年値は5.7個で、一年の中でも最も台風の発生が多くなる時期です。去年も6つの台風が発生しています。これから秋にかけて本格的な台風シーズンとなりますので、台風対策・大雨対策等を整えておくようにしてください。