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ハンディファン、使い方によっては逆効果も? 正しい使い方と注意点

  • 2024年9月2日
  • ウェザーニューズ

2024/09/02 05:03 ウェザーニュース

9月に入ってもしばらく暑い日が続きそうです。皆さんは猛暑をどのように防いでいますか?

近年ブームになっている暑さ対策グッズに、ハンディファン(携帯型扇風機)があります。手軽に使えることから若い人を中心にユーザーが増えているようです。

ウェザーニュースではハンディファンの所持状況に関するアンケート調査を行いました。その結果、20代以上の所持率は4割前後だった一方で、10代の所持率は7割近くにのぼりました。

10代の3人に2人が所持しているほど人気のアイテムですが、間違った使い方をすると事故を引き起こすこともあるので気をつけなければなりません。

ハンディファンの企画・製造を行っているリズム株式会社に、正しい使い方と注意点を伺いました。

選ぶならどのタイプがおすすめ?

ハンディファンを試してみたくても、一般的な扇風機に比べて「風量が弱く、涼しさを感じないのでは?」という心配があります。

「まっすぐ風が当たるタイプなら、しっかり涼しさを感じることができます。熱中症対策の一環として、1台用意されてはいかがでしょう。

ハンディファンのメリットは、携帯性に優れていて、外出先や移動中などどこでも涼めることです。涼しくしたいところにピンポイントで風を当てることができ、コードレスなので使う場所を選びません」(リズム株式会社)

ハンディファンは、どう選べばいいのでしょうか。

「最も重視したいのは風量の強さです。風量は、使う場所やシーンに応じて、強弱を調整できるものを選びましょう。

給電方式は、充電式と電池式がありますが、ほとんどが充電式になります。風量や使用時間の長さ、電池交換のランニングコストを考慮すると充電式がおすすめです。電池式は充電が切れた際も電池を交換すればすぐ使用できますが、ランニングコストがかかります」(リズム株式会社)

使い方を間違えると逆効果に?

ハンディファンには、使用上の注意はあるのでしょうか。

「暑さを和らげ涼しさを感じさせる機器ですが、使い方を間違えると熱中症を引き起こすおそれがあります。

外気温がとても高い日にハンディファンを使うと、体に熱風を吹きつけてしまい、かえって体温上昇につながりかねません。ハンディファンから出る風が熱風と体感される状況での使用は控えた方が良いでしょう。

気温が高い日は、風が当たる部位にスプレーボトルで水を霧状にして吹きかけた後にハンディファンで風を当てたり、濡れタオルを併用したりすると効果的です。その際、機器の中に水が入らないように気をつけてください。

また、ハンディファンの後ろに保冷剤を当てて使うのもNGです。吸入する部分が遮られることで、モーターなどに熱がこもり故障の原因になる可能性があります。また、冷却材から出る水が本体内に入り込むなどの恐れもあるので注意してください」(リズム株式会社)

事故を防ぐにはどう使えばいいか

熱中症を引き起こすほかに、爆発事故が起こることもあると聞きました。

「ハンディファンの多くは、リチウムイオン電池を内蔵しています。これは高温、水、衝撃に弱いので注意が必要です。

高温になる車内などはもとより、車のダッシュボードなどの直射日光が当たる場所に長時間放置したり、レジャー中などに水没させたりするのは避けてください。

落下などで強い衝撃が加わった場合などは、煙や炎が吹き出すことがあります。最悪の場合は破裂する恐れもあるので、使用の中止が推奨されています。

ハンディファンを廃棄するときは、取扱説明書を再度ご一読いただき、リチウムイオン電池が取り外す指示がある場合はリチウムイオン電池を取り出して、リサイクル協力店の回収BOXに入れる必要があります。取扱説明書に記載が無い、取り出せない場合は、自治体のルールに従ってください」(リズム株式会社)

猛暑日を快適に過ごすために役立つハンディファンですが、間違えた使い方をすると危険もあるようです。

正しく使って、夏の暑さを乗り切りましょう。


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