2024/08/11 07:30 ウェザーニュース
今日8月11日(日)、環境省と気象庁は熱中症警戒アラートを北陸から西日本の28都府県に発表しました。
対象地域では特に熱中症のリスクが高くなります。こまめな水分補給を心がけるとともに、屋外での長時間の行動を避けて室内でエアコンを使用するなど、熱中症予防を万全に行ってください。
▼熱中症警戒アラートの発表状況(計31地域)
新潟県 東京都(東京地方、伊豆諸島)神奈川県 千葉県 埼玉県 群馬県 長野県 山梨県 静岡県 愛知県 岐阜県 三重県 大阪府 兵庫県 滋賀県 奈良県 和歌山県 岡山県 広島県 徳島県 高知県 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 宮崎県 鹿児島県(奄美地方除く)奄美地方 沖縄本島地方 大東島地方 八重山地方
昼間は多くの地域で最高気温が35℃を超える猛暑日となる予想です。特に、関東甲信や東海、九州東シナ海側では、体温を上回る危険な暑さとなるところもあり、熱中症のリスクが非常に高くなっています。外出はできるだけ控え、こまめな水分補給や涼しい場所での休息など、最大限の熱中症対策を行ってください。高齢者や子ども、持病をお持ちの方は、特に熱中症にかかりやすいので注意が必要です。
熱中症警戒アラートの対象地域では暑さ指数(WBGT)も高くなり、熱中症のリスクが上昇するところがあるので、エアコンをつけたり、こまめな水分補給・塩分補給を行うなどの対策をしっかりと行ってください。十分な睡眠と栄養補給も熱中症予防の基本です。
熱中症警戒アラートは、予想される暑さ指数(WBGT)に応じて発表される情報で、以前発表されていた高温注意情報を置き換えたものです。2021年から全国で本運用が始まりました。
環境省と気象庁は、暑さ指数が「危険」ランクの中でもさらに重要度の高い暑さ(WBGT:33以上)が予想される場合に「熱中症警戒アラート」を発表することを決めています。
暑さ指数(WBGT)は国際的に用いられる指標で、人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目し、気温、湿度、日射・ 輻射、風の要素から算出されます。
熱中症患者発生率との相関が気温よりも良好で、暑さ指数が「厳重警戒」ランク以上だと熱中症患者が著しく増加することがわかっています。また、暑さ指数が「危険」ランクの場合は運動は原則中止すべきとされています。