2024/07/25 07:50 ウェザーニュース
7月25日(木)6時現在、大型で強い勢力の台風3号(ケーミー)は台湾海峡を北西に進んでいます。
台風の中心は沖縄から離れつつありますが、動きが鈍いため沖縄では今日25日(木)も引き続き大雨に警戒が必要です。先島諸島では午前を中心に暴風のおそれもあります。
▼台風3号 7月25日(木)6時現在
大きさ階級 大型
強さ階級 強い
移動 北西 15 km/h
中心気圧 965 hPa
最大風速 40 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 55 m/s
※記事本文は下に続きます。
台風本体の活発な雨雲が沖縄の先島諸島に流れ込み、西表島では今日1時20分までの1時間に73.5mmの非常に激しい雨を観測しています。
石垣島地方気象台は、石垣島地方で線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いているとして、1時07分に「顕著な大雨に関する情報」を発表しました。
荒天のピークは過ぎたものの、先島諸島を中心に今日25日(木)の午前中ほど、吹き荒れる風や大雨に注意が必要です。
台風はこの後西寄りに進み、中国大陸方面に進む予想です。台風の東側では湿った空気の流れ込みが続き、沖縄本島でも雨の降りやすい状況が続く見込みです。一時的には激しく降るおそれがあり、台風が離れた後も油断禁物です。
台風の接近に伴って昨日から風も強まり、与那国島では1時51分に最大瞬間風速33.5m/sを観測しました。
風は台風が離れるにつれて段々と収まっていく予想ですが、それでも午前を中心に平均で15m/s以上、瞬間的には25m/s以上の暴風となるおそれがあります。停電や、それに伴う熱中症にも注意が必要です。
また、沿岸部では波が7mを超え、大しけとなる予想です。高潮が発生することも考えられるため、沿岸部でも浸水や冠水が発生する懸念があります。自治体からの情報にも留意して、必要に応じて速やかに避難できるように準備をするようにしてください。
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風3号の名前「ケーミー(Gaemi)」は韓国が提案した名称で、あり(蟻)のことを指す韓国語(개미)からとられています。