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和歌の聖地でのんびりと 和歌山市のみやびな日帰り旅

  • 2020年1月25日
  • Walkerplus

令和の元号がきっかけで「万葉集」ブームが起こり、和歌の聖地として奈良や大宰府が注目を集めた。あまり知られてはいないが、じつは和歌山市にも重要な和歌の聖地がある。それは日本遺産にも認定されている「和歌の浦」。JR和歌山駅から車で20分ほどの距離だ。古の歌人たちがこの地に憧れ、万葉集にも歌が残っている。ときの聖武天皇が訪れ、この風景を守るよう勅命を出したほどの絶景の地でもあった。当時のそんなみやびな雰囲気も味わいつつ、のんびり歩いてみよう。

■ 古の歌人が参拝!和歌の聖地が

和歌の浦でも、これぞ和歌の聖地ともいえる場所が「玉津島神社」。ここには「衣」を「通」して光輝いたというほどの絶世の美女・衣通姫(そとおりひめ)がまつられている。大阪の住吉大社、明石の柿本神社と並ぶ、和歌三神の一柱として数えられる和歌の神様だ。境内には和歌の碑、拝殿には三十六歌仙の肖像画が飾られ、聖地感も抜群。

お参りしたら、ぜひ神社の裏手にある奠供山(てんぐやま)へ登ってみよう。境内から続く階段があり頂上へは歩いて5分ほど。ここから見る和歌の浦が絶景だ。ちなみに、奈良時代の724年、聖武天皇もこの山に登り、その景色を絶賛したとか。

■玉津島神社 住所:和歌山県和歌山市和歌浦中3-4-26 電話:073-444-0472

■ 和歌の浦はナポリに似ている

さて和歌の浦には日本遺産とは別の、もうひとつの顔がある。それは、イタリアはナポリにある世界一美しい海岸といわれるアマルフィにそっくり(!?)な景色。玉津島神社から車で10分ほどのところにある雑賀崎(さいかざき)だ。

取材時はあいにくの曇天で、案内いただいたボランティアガイドの方も「目を細めて見れば、そっくり……」と。とはいうものの、晴天の日の午前中ならば、なかなか絵になる場所。漁港内の堤防が撮影スポットだ。

ここの魅力は山の斜面にある家々の間を縦横に走る路地だ。どこを歩いているかわからなくなるほどの迷路感がいい。「迷ったら下に向かって歩けば必ず漁港に出るから」とガイドさん。漁港のそばにカフェが2軒あるとのことで、疲れたら休憩もOK。

また、港では漁師による魚の直接販売もしている。漁からの帰港時間に合わせて開催。漁から帰ったばかりの船からおろした魚が、そこで売られているのだから鮮度は抜群。開催時間は時期により変わるので、雑賀崎漁協のHPなどで確認を。

■雑賀崎漁協 住所:和歌山県和歌山市雑賀崎1162 電話:073-444-2282

■ 若の浦に 潮満ち来れば〜〜〜海の幸?

「若の浦に 潮満ち来れば 潟を無み 葦辺を指して 鶴鳴き渡る」(わかのうらに しおみちくれば かたをなみ あしべをさして たづなきわたる)とは、万葉集に収められた山部赤人(やまべのあかひと)の歌。古の歌人が絶賛する海の絶景もいいが、ここに来たら、海の幸を食べることも忘れてはならない。

おすすめは和歌浦漁港にある「おっとっと広場」の生しらす丼。シラスは足のはやい魚なので、生しらすを食べられるのは漁港ならではだ。デザートは和歌山市民のソウルフードともいわれているグリーンソフトで決まり。

■おっとっと広場 住所:和歌山県和歌山市新和歌浦1-1 電話:073-446-3308

おすすめをもうひとつ。旧和歌川漁協の建物をリノベーションした食堂「wakaya津屋(わかやつや)」。和歌山の特産でもある灰干サンマなどが味わえる。

■wakaya津屋(わかやつや) 住所:和歌山県和歌山市和歌浦東2-6-2 電話:073-444-0525

万葉集に歌われた絶景「和歌の浦」。周辺には、関西の日光とも呼ばれる「紀州東照宮」、大宰府に向かう途中、和歌の浦に立ち寄ったとされる菅原道真を祀る「和歌浦天満宮」なども徒歩圏内にあり気軽に行ける。また、和歌の浦〜雑賀崎にかけて立ち寄り入浴ができる温泉旅館などが点在。みやびな気分を味わいながら、のんびりできること間違いなしだ。

【関西ウォーカー編集部】(関西ウォーカー・井上裕信)

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