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「野球をやっていていいのか」阪神・淡路大震災で被災した元プロ野球選手2人が語る葛藤の記憶

  • 2020年1月14日
  • Walkerplus

阪神・淡路大震災から25年。地震が発生した1月17日に合わせ、MBSの情報番組「ちちんぷいぷい」では、元プロ野球選手2人が被災した当時の思いを語る収録を行った。2人はオリックスの田口壮野手総合兼打撃コーチ(50)と、阪神の藤本敦士内野守備走塁コーチ(42)。被災者でありながら野球を続けた2人だが、当時は「野球どころではない」という思いとの葛藤があったという。

■ 温かいご飯にお風呂。これでいいのかと悩んだキャンプ

オリックスの田口氏は、当時プロ入り4年目のシーズン前。神戸市北区のマンションで一人暮らしを始めて間もない時期に被災した。自身のマンションに被害はなかったが、西宮市内の実家が半壊。震災直後は練習どころではなかった。

ボールやバットを使った本格的な練習をスタートしたのは宮古島でのキャンプから。そのキャンプ中も「温かいごはんが食べられる、お風呂に入れる、ベッドで寝られる……こんな環境に居てもいいのか?」と自問自答したという。結果的に1995、1996年とパ・リーグ連覇を達成することになるこのシーズン。「がんばろう神戸」のワッペンを付けた田口氏は、「被災された方のために、絶対勝ちたいと思ってやっていた」という。

■ 満足に練習ができないなか、試合では被災者に勇気づけられた

阪神の藤本氏は当時育英高校で主将を務め、選抜高等学校野球大会(センバツ)開催前の大事な時期だった。「自宅マンションが折れるくらいの衝撃で、仏壇の下敷きになった父親を何とか助けた」「(実家の)居酒屋で食料が確保できていたので、近所の人と食いつないでいた」と苦難の思い出を語る。

学校は被害の大きかった神戸市長田区にあり、避難している人もいたという。そんな中で「チーム全員が集まることもできなかったし、練習をやっていいのかという思いもあった」と葛藤していた。そして出場したセンバツでは、2回戦敗退。「ほとんど練習していない。何かの力で(1回戦は)勝てた。被災者に勇気づけられた」と感謝も口にした。

震災を風化させたくないと強く願う2人の思い、当時の葛藤を赤裸々に語った特集。「ちちんぷいぷい」での放送は1月17日(金)。25年経った今、あらためて阪神・淡路大震災を振り返りたい。(関西ウォーカー・関西ウォーカー編集部)

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