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常連になりたい!福岡コーヒーカタログ<赤坂エリア編>

  • 2019年12月11日
  • Walkerplus

■ 注文後の焙煎により鮮度のよい豆を「IENA COFFEE 警固店」

警固四つ角そばの自家焙煎コーヒー専門店。注文を受けたあとに焙煎を行うスタイルで知られる。女性オーナーの品川未貴さんは、「私自身、焙煎したての鮮度のよい豆がおいしさの要素の一つだと考えていました。だから、短時間で少量の豆を焙煎できるトルネードキングという焙煎機があることを知り、これだ!と思ったんです」と品川さん。

竜巻のような回転が釜の内部で発生することで、早く均一に豆が焼けるという焙煎機で、焙煎度合いにより異なるが5〜10分という短時間で焼き上がる。さらに「注文後に焙煎することで、生豆のまま保管できます。結果、ロスを少なくできるので、たくさんの種類の豆を用意できるのもメリットです」と品川さんは続ける。その言葉どおり、ブレンド4種類、シングルオリジン20種類と選択肢は豊富。

他のロースターとは焙煎やブレンドに対する概念は少し異なるが、鮮度や選択肢の多彩さを重視するなら、試してほしい新スタイルの自家焙煎店。季節のフルーツを使った「マフィン」(300円・税込)などスイーツも用意し、カフェ利用もOK。「コーヒー」(500円〜・税込)も2杯分出てくるなど、ユーザー目線に立った心遣いもうれしい。

[IENA(イエナ) COFFEE 警固店]福岡県福岡市中央区警固2-12-20 / 092-982-1007 / 9:00〜21:00、土曜・日曜・祝日11:00〜 / 無休 

■ サイフォンとパンケーキが出合うまで「SHIROUZU COFFEE ROASTER 警固店」

白水和寿(しろうずかずとし)さんのコーヒーの原点は、アパレル業界で働いていた時に毎日飲んでいた缶コーヒー。飲みながら話をする時間が何より好きだった。

やがて老舗喫茶「珈琲舎のだ」の扉をたたく。店の“看板コーヒー”として提供するサイフォン式も、修業店での抽出方法を踏襲。見た目のおもしろさもさることながら「抽出温度が高いので味がしっかり出るし、飲んでいくうちに温度が下がり、味わいが変わるのもおもしろい」と白水さん。

12年、1号店となる港店を開き、その3年後に警固店を開店。同じ年に自家焙煎を始めた。今、港店で使っているのはオランダ製の「ギーセン」の焙煎機。浅煎りが主流のサードウェーブ系ロースターが憧れる機種ながら、白水さんが中心にすえるのは中深煎りの豆。

「中央区でも少し離れた港エリアで、お客さんの反応が一番よかったのが昔ながらの中深煎りタイプ。地域に密着したお店になりたいと思っていたので、焙煎度はそこに絞り、しっかり甘味が出る豆を選んでいます」と白水さんは話す。

今や、気鋭のアーティストKEN氏のグラフィックが壁を彩り、パンケーキがおいしい店として女性の支持を集めるおしゃれな店の代表格。ビターチョコレートのような味わいの「ミナトブレンド」とプレーンパンケーキのセット(980円・税込)は、温度帯の違う鉄板を移動させながら焼きふんわりとした食感に。でも白水さんが大切にするのは地域に愛されるコーヒーの味作り。その落ち着く味で、かつての自分のように会話を楽しんでほしいと願う。

[SHIROUZU COFFEE ROASTER 警固店]福岡県福岡市中央区警固2-15-10 / 092-753-7714 / 8:00〜24:00 / 年末年始休み

■ 木漏れ陽の中、レジェンドが生んだ一杯を「珈琲美美」

街の憩いの場として、そして県外や海外の客からは“コーヒーの聖地”として愛される「珈琲美美」。1977年、森光宗男さん(16年没)と妻・充子さんが今泉に店を開き、10年前に緑豊かな舞鶴公園のたもとに移った。

森光さんがコーヒーの世界に足を踏み入れたのは、東京の吉祥寺にあった伝説の店「もか珈琲店」。修業店では焙煎について教わらなかったため、手探りで焙煎を突き詰めた。それはご飯の炊き方と重ね合わせ、前日に生豆をお湯で洗い、焙煎後は缶に入れてタオルで包み冷ますという独自の手法だ。

「湯の温度も酵素が活性化すると聞けば50℃洗いを取り入れたり、中華の火入れを参考に火力を調整したり。吸収した知識をどうにかコーヒーにも生かせないか常に考え、すぐに行動に移す人でした」と充子さんは振り返る。

ハラール・モカをベースとした定番の「中味」(550円・税込)。コーヒーは焙煎や抽出だけでなく、心落ち着く空間によっても味わいが増すというのが「美美」の考え。掃除が行き届いた店内に並ぶのは「もか」から譲り受けた椅子やテーブル。そして木工作家に依頼したメニュー表や豆を保管する茶筒まで、長年大切に使い込まれ、艶が出たそれらは、ものでありながら“熟成”しているよう。コーヒーも空間も本物だからこそ古びることなく、むしろ時間と共に深まっていく。そんな、コーヒー一杯で味わえる豊かな時間を楽しみたい。

[珈琲美美(びみ)]福岡県福岡市中央区赤坂2-6-27 / 092-713-6024 / 12:00〜19:00、豆の販売は11:00〜 / 月曜・第1火曜休み(※ほかの火曜は豆の販売のみ)

■ 個性豊かな豆を発想と技術でおいしく「MOMENT COFFEE」

店主の千葉久寛さんは現在36歳にしてコーヒー歴16年。7年前、当時は「マヌコーヒー舞鶴店」だった現在の店で働きだしてわずか3か月で「店を継がないか」と声をかけられ、思わぬ形で独立開業を果たした。

数々の店を渡り歩いた千葉さんが選んだのは「コーヒーカウンティ」の豆。この日ラテに使われていたエチオピアのナチュラルは、華やかな香り、そしてバニラのような余韻があとを引く味わいを表現。ロースターともこまめに意見交換し、味にフィードバックさせている。

店では通常、ペーパーでドリップするが、希望すればネルで淹れることも可能。たっぷり30gの豆を使いコーヒーの一番凝縮された“原液”が出る最初の30㏄だけを抽出。それをシェーカーを使って冷やしたいわばデミタスコーヒーのアイス版で、その濃厚さとスモーキーさで、覚醒しそうな感覚になる。「最新のカウンティの豆と、クラシックな技術の融合がおもしろいでしょ」と千葉さん。ほかに、季節の変わり目の暑くも寒くもない時期に飲みやすい氷抜きのアイスコーヒー(600円・税込)など、見た目は地味だが創意工夫をこらしたものも多い。

「世の中、わかりやすい見た目に流れがちですが、本来コーヒーってカウンターカルチャー的な位置づけだったはず。だから見た目だけじゃなく、もっと深いところまでたどり着きたいといつも考えています」。

[MOMENT COFFEE]福岡県福岡市中央区舞鶴2-3-10 / 092-713-4370 / 8:00〜22:00、土曜12:00〜 / 日曜・祝日休み (九州ウォーカー・九州ウォーカー編集部)

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