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影山貴彦のテレビのホンネ。「ABC高校野球中継名物 ねったまくんじゃんけん」

  • 2018年8月10日
  • Walkerplus

■ ちょっとした工夫が視聴者を引き付ける。地上波で放送を続ける関西の矜持

高校野球が好きだ。春も夏も、必ず毎年甲子園に足を運び、複数の試合を観戦することが、自らの「決まり」になっている。まれに行かれない年があると、しばらく悔しくて仕方がないほどだ。今回は第100回の記念大会ということもあり、一層の盛り上がりを見せていることは、みなさんご存じのとおりだ。

ただ、今年の夏は例年にない猛暑に見舞われている。関係者は並々ならぬ注意を払い続けていることと思うが、さらなる徹底した暑さ対策が必要な時代であることも事実だ。選手たちの健康を第一に考える大会であって欲しいと強く思う。

報道関係者も暑さとの戦いだ。関西ではNHKに加え、大阪に本社を置く朝日放送(ABC)も、テレビとラジオの両方で、夏の高校野球実況中継を甲子園から行っている。地元の人間にとっては当たり前のことだが、他の地域の方にとっては、かなり驚くべき事実のはずだ。NHKだけでいいのでは?という意見もあろうが、私は地上波のテレビ、そしてラジオで放送を続けるABCの心意気を讃えたい。関西の矜持だ。

ABCテレビでは、長きにわたりちょっとした工夫をしている。攻守交替の度に、画面に「ねったまくん」というキャラクターが登場し、甲子園の様子をバックに映しつつ、視聴者と「じゃんけん」をしているのだ。

テレビでじゃんけん企画といえば、全国的にはめざましテレビの「めざましじゃんけん」や「サザエさんじゃんけん」などが有名だが、関西の視聴者は「ねったまくんじゃんけん」に昔から親しんでいる。ちなみに提供スポンサーの協力を得て、コマーシャルを甲子園の様子を映しながら流す工夫もしている。

高校野球中継を見て、「ねったまくんじゃんけん」をしないと少し落ち着かない関西人もいるだろう。少しの工夫が視聴者を引き付ける効果を生む。

【著者プロフィール】かげやまたかひこ/同志社女子大学 学芸学部 メディア創造学科教授。元毎日放送プロデューサー(「MBSヤングタウン」など)。早稲田大学政経学部卒、関西学院大学大学院文学修士。「カンテレ通信」コメンテーター、ABCラジオ番組審議会委員長、上方漫才大賞審査員、GAORA番組審議委員、日本笑い学会理事。著書に「テレビのゆくえ」(世界思想社)など。(関西ウォーカー・影山貴彦)

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