「鶴の恩返しを監視カメラで覗く…？」ダメっぷりが愛おしいウサギ耳キャラが生まれたワケ【作者に聞く】

次に世界を獲るIP(キャラクター)は何…？X(旧Twitter)、Instagram、YouTubeなど誰もが自分の作品をネットで公開し、成功を収められる時代。まさに「1億総クリエイター時代」と言えるだろう。ネットにあふれるコンテンツから才能ある若手クリエイターたちを発掘し、応援するキャラコミWalkerの2周年記念特別企画「ワタシの“推しマンガ”大賞」が先日実施された。


今回、同企画で「グッズが欲しいで賞」を受賞したおはん(@shibaken_nu)さんにインタビューを実施。バニラバニー誕生の経緯やタイトルに込めた想いなど、創作の舞台裏を聞いた。

■かわいいのにブラックすぎるキャラに惹かれる

『バニラバニー』が誕生した経緯は「キャラコミWalkerでの連載のお話をいただいた際に、学生時代のスケッチブックをめくって出てきたのがバニラバニーのデザインでした」と答えたおはんさん。

本作のタイトルは、うさぎの形をしたバニラアイスという設定だったので、そのまま「バニラバニー」という名前をつけたようだ。「わかりやすく、響きがよいので気に入っています」とのこと。

「キャラクターのデザインや性格を作る上で影響を受けたのは、小学生の時に読んだ『スポンジ・ボブ』です。かわいいのにブラックすぎるキャラに惹かれました。その世界に住む誰もが倫理的に不安定な状況を、当たり前のように適応し続けている作風に影響を受けています」(おはんさん)

「読者からの声」で特に印象に残っているのは「鶴の恩返しを監視カメラで覗く」というネタで、いろんな人に「怖い」と言われたのが印象に残っているそう。

作品の初期は3〜4ページのストーリーがある作風で、現在では1コマネタを毎週3本描いている。理由としては、「Xでの拡散されやすさを考えたときに、インパクトが強いものの方が良いと思ったからです」と教えてくれた。


漫画：おはん(@shibaken_nu)