
誰もいなくなった世界に、突如少年が現れた…!!人類滅亡に絶望する少年に主人公は「一緒に遊ぼう」と提案する
初めて描いた創作漫画「陰キャ王子と高嶺の華子さん」が“pixivコミック編集員のオススメ”に抜粋されたり、“今週の注目漫画16選”に選出された杉岡ケイ(@kei_sugioka)さん。現在は、一般企業で働くかたわら、先述した漫画作品が某出版社の編集者の目に止まり担当編集がついて、創作活動を続けている。そんな杉岡さんが描いた「不死の娯楽」は、SNSにアップされると3万を超える“いいね”がつき、「泣いていい?」「なんやこれ涙が止まらへん」「あれ、目から塩水が」「雨が…降ってきたな…」などのコメントが140以上ついた話題作だ。
■不老不死に興味のなかった作者が苦心の末に生み出した感動作!
不死の娯楽_001 / 杉岡ケイ(@kei_sugioka)
不死の娯楽_002 / 杉岡ケイ(@kei_sugioka)
不死の娯楽_003 / 杉岡ケイ(@kei_sugioka)
未来が話しかけると驚いた陽介は観覧車の上から落ちるが約1分で再生!! / 杉岡ケイ(@kei_sugioka)
不死の娯楽_005 / 杉岡ケイ(@kei_sugioka)
不死の娯楽_006 / 杉岡ケイ(@kei_sugioka)
不老不死をテーマに描かれた本作だが、実は作者の杉岡ケイさん自身は不老不死に全く興味がなかったというから驚きだ。担当編集さんに「興味ない?」と聞かれ、「全然興味ないです…」と答えた理由は、「不老不死のキャラって、最初から悲しみしかない」と感じるため、ハッピーエンドが好きな杉岡さんには描ける気がしなかったという。
そう担当編集さんに伝えると、「じゃあ杉岡さんが不老不死になったら何しますか?」と聞かれ、「妄想して思い浮かんだのは主人と子どもの顔」だったそうだ。「主人と子どもに会うために、タイムマシンを作って過去に戻りますかね…」と涙ぐみながら答えた杉岡さんに、担当編集さんは笑いながら「そんな答えをしたのは杉岡さんが初めてです!じゃあそれ漫画にしてよ」と言われ、不老不死をテーマに描くことになったという。「案の定めちゃくちゃに苦しんで、ネームを完成させるのに半年以上かかりました」と、制作の裏話を明かしてくれた。
主人公・陽介のキャラ設定については「不老不死のキャラって死ねないことに悩んでたり悲しんでたりするイメージがあったので、逆に明るくて不死であることを悲観していない主人公にしようと思いました」と、すぐにイメージが固まったそうだが、相方のミライに関してはものすごく時間がかかり、数カ月も煮詰まってしまったという。
そんな葛藤の中で生まれたこの作品には、ストーリーの設定や表現に関する称賛が多く寄せられている。明るく生きながらも内に悲しみを秘めた陽介と、陽介によってクールな心に変化が起こるミライが迎えた感動の結末を、ぜひその目で確かめてみてほしい。
取材協力:杉岡ケイ(@kei_sugioka)