
「産まなきゃよかったわ」という母親の言葉にショックを受ける息子 / 画像提供:宮野シンイチさん
子どものころから漫画が好きで、ユーモア溢れる漫画を描いている宮野シンイチ(@Chameleon_0219)さん。X(旧Twitter)にて公開された「夜逃げ屋日記」は、DV被害などに遭う依頼者を夜逃げさせた実話を基に描かれた人気漫画だ。今回は、過去にウォーカープラスで紹介した「夜逃げ屋日記」の31~32話をお届けするとともに、著者に学歴DVをするような大人についても伺った。
「夜逃げ屋日記」31-9 / 画像提供:宮野シンイチさん
今回の依頼者は上原コウイチ君(23歳)という青年で、両親からの夜逃げを強く希望しているという。上原家はかなりの名家のようで、家族全員が東大出身の超エリートだ。けれど、3人兄弟の次男であるコウイチ君だけ東大に毎年受からず、受験も五浪目のようだ。
31-10 / 画像提供:宮野シンイチさん
家ではモラハラを受ける毎日で、これ以上我慢ができなくなったコウイチ君から夜逃げの依頼が来たとのこと。けれど、コウイチ君は浪人生なので仕事をしているわけではない。
31-11 / 画像提供:宮野シンイチさん
宮野は「じゃぁ依頼料は…どうやって払うんですか?」と社長に尋ねると、「…お前は心配しなくていい。ときかく依頼にだけ集中してと」と言われる。今回は俗にいう学歴DVの依頼で、宮野にとって特別なものとなるのであった…。
32-3 / 画像提供:宮野シンイチさん
今年も東大受験に失敗したコウイチ君は、母親に土下座をして謝るも「いちいち被害者ズラすんな」「産まなきゃよかったわ」などと言われてしまう。普段は明るい性格のコウイチ君だが、この時ばかりは涙が止まらなかったのであった…。
32-4 / 画像提供:宮野シンイチさん
現在も夜逃げ屋のスタッフとしての顔を持つ宮野シンイチさん。今回は、著者に学歴DVをするような大人についてインタビューした。
――学歴DVをするような大人について、どのように思われますか?
自分は子どもがいないのであまり偉そうなことは言えないのですが、秋葉原通り魔事件の犯人が幼少期に教育熱心な母親から過激なDVを受けていたというのを聞いたことがあります。行き過ぎた教育や、押し付けというのは人格を大きく捻じ曲げるものなんだとその時思いました。本人の意思や得意なことを伸ばす方向に進めてあげることが、大事なんじゃないかと思います。
「夜逃げ屋日記」は待望の第3巻が発売され、著者と夜逃げ屋の社長との対談(前編/後編)も実現。夜逃げ屋に興味があれば、この機会にぜひ一度読んでほしい!
取材協力:宮野シンイチ(@Chameleon_0219)