
子どもの前でケンカをし始める夫婦。仲直りできないのを心配した息子が取った行動は? / 画像提供:まるいがんも(@kenihare)
ご飯を食べに行ったとき、子どもの前で夫婦ゲンカをしてしまった。そのまま数週間、仲直りできないでいる夫婦。険悪なままの両親を見た息子は「早く仲直りして欲しい」と、ある行動に出た。今回は、X(旧:Twitter)で8500を超えるいいねを獲得した、まるいがんも(@kenihare)さんの「さかえ通り O.D.N」より「よくケンカする夫婦に隠し包丁を入れた子供の話」を紹介するとともにシリーズの制作について話を聞いた。
■おでん屋を中心に繰り広げられる心温まるストーリー
【漫画】よくケンカする夫婦に隠し包丁を入れた子供の話 / 画像提供:まるいがんも(@kenihare)
よくケンカする夫婦に隠し包丁を入れた子供の話02 / 画像提供:まるいがんも(@kenihare)
よくケンカする夫婦に隠し包丁を入れた子供の話03 / 画像提供:まるいがんも(@kenihare)
ペンネームの由来にもなっているほど、普段からおでんが好きでよく作っているという作者のまるいがんもさん。「街の飲食店をテーマにオムニバス形式のマンガを描いてみたい」と思ったものの「お酒が飲めないので居酒屋にしてしまうと知識がなく、お酒のことを詳しくは書けないな…」と悩んだ末、コーヒーとおでんの店というシリーズの設定が誕生したのだという。シリーズ制作のこだわりについては「毎回おでんの具材に絡めてストーリーを作ることは大変だった」としながらも「ただ、そこを切り離してしまうとおでん屋さんである意味が薄れてしまうのでそこは気をつけていました」と当時を振り返る。
本作、子連れ夫婦の話はシリーズのなかでも読者からの反響が大きく、まるいがんもさんが「唯一、反対コメントなどもいただいた」と語ってくれたお話である。よくケンカをして仲直りができない夫婦の一人息子が、おでん屋の店主に相談をして意外な方法で仲直りさせるという一見心温まるストーリーなのだが、「多少ナイーブな家族事情(親のケンカなど)に触れているので、読んで気分を害した方もいらっしゃったかと思います」と話すまるいがんもさん。読者からのコメントで気づくことが多くあるのだそうで「こちらの経験は今後のマンガ作りに活かしていければと思っております」と次回作に向けての意欲を語ってくれた。
架空の町のおでん屋で繰り広げられる、どこか懐かしく心温まるストーリー。オムニバス形式で描かれるそれぞれのストーリーには、おでんの大根のように作者のこだわりがしっかりと染みこんでいる。
取材協力:まるいがんも(@kenihare)