
謝罪するも「君は何もしなくていい」とバッサリ言い切る氷鷹社長 / 画像提供:(C)道雪葵/祥伝社
主人公の多田野は、メールの誤字脱字は日常茶飯事!見た目はキリっとしていて仕事ができそうだが、取引先の会社名を間違えるなどミスが多く、社員のみんなに「仕事ができないよね~」と言われる始末。さらに社長から「君は何もしなくていい」と言われ、「俺は会社に必要ないんじゃ」と落ち込む多田野。そんな彼には、見かけによらない特技があって…?道雪葵(@michiyukiaporo)さんの「クールなふたりは見かけによらない」を紹介するとともに、制作の経緯やコメディ制作の裏側について話を聞いた。
■怒られているのに顔は「キリッ!」反省していない…のではない!!
【漫画】社長の見かけによらない一面とは? / 画像提供:(C)道雪葵/祥伝社
「クールなふたりは見かけによらない」02 / 画像提供:(C)道雪葵/祥伝社
「クールなふたりは見かけによらない」03 / 画像提供:(C)道雪葵/祥伝社
多田野は取引先を間違えてメールしてしまい、職場の先輩に「何度ミスすれば気が済むんだよ!」と激怒される。しかし、キリッとした表情のせいで全く反省していないように見える。その凛々しい顔立ちから「しっかりしてそうで、仕事できないよねぇ」と周囲に言われがちだが、実は小刻みに震え、内心は動揺していた。
焦るあまり、氷鷹社長にぶつかりコーヒーをぶちまけてしまう。社長に謝るも、「君は何もしなくていい」と冷たくあしらわれ、自分は会社に必要とされていないのでは…と落ち込む。退社後、スーパーで買い物をしていると社長と鉢合わせし、意外な一面を知ることになる――。
作者の道雪葵さんは「元々は別の出版社で載せていただいた読み切り(連載1話)でした。読み切りで終わりそうだったところを祥伝社さんに拾っていただいたのがきっかけです。クールでどこか抜けてるおじさまキャラが昔から好きだったのと、『おそらく私以外も好きだろうな』ということで、主人公として設定して描き始めました」と、本作の誕生のきっかけについて語る。
「多田野君は仕事ができませんが、できない理由は『責任感から来るプレッシャーに弱い』ことです。運動神経抜群なので、学生時代の部活では陸上など個人競技は得意でしたが、バスケなど団体競技ではポンコツでした。そういった過去エピソードを含めて、なるべく一貫性を保つように気をつけています。社長は多田野君と真逆で『気が緩むとダメ人間』ですが、『仕事(勉強)ばかりしてきた世間知らず』でもあるので、パンケーキ屋などでもポンコツをやらかします」と、見た目によらないキャラクターの魅力を笑顔で語った。
取材協力:道雪葵(@michiyukiaporo)