
婚活中にマッチングアプリで年下男子・こうきと出会ったアイコ。見た目も悪くないし、大手IT企業勤めだし、いいかも!?と思っていたら…一緒に行った食事でまさかの「1円単位のワリカン」をしてきた!!衝撃の“ワリカン男”と、おごられて当たり前な“昭和女”は一見わかりあえないと思いきや、互いに少しずつ理解をし、惹かれ始めていく…。
古い価値観を引きずっているアラサー婚活女子が、合理主義な理系男子との恋を通じて価値観をアップデートしていくラブコメ作品「『女はおごられて当然』と思ってる昭和引きずり女が、婚活した話」。4巻が発売され注目を集める同作について、作者のコニシ ナツコさんに制作秘話などを聞いた。
「セクハラ」を理解してない上司が婚活女子に吐いた暴言にイラッ!!
部長は部下を2次会に誘うし、肩に手をまわしてくるし…
「セクハラ」と言われた部長は「そんなだから行き遅れる」とアイコに暴言を吐く…!!
■作者のコニシ ナツコさんインタビュー
「『女はおごられて当然』と思ってる昭和引きずり女が、婚活した話」の作者で自身も婚活経験者という、コニシ ナツコさんに話を聞いた。
――アイコは「昭和を引きずる女」として描かれていますが、一方、そんなアイコの周囲にもまだ色濃く「昭和」が残っているなと思う描写があります。例えば、飲み会で上司が2次会に連れて行こうとしていたり、男女で会費が違ったり…。「今でもある!」と共感した読者もいると思いますが、そのあたりは意識的に盛り込まれたのでしょうか?
はい、意識的に描きました。ただ、恋愛や結婚に関して昭和を引きずっているアイコが、昭和的な会社の風習に反発しているという矛盾を描きたくて盛り込んだシーンでもあります。人は自分の価値観の偏りに、気づいていないものだよなあと思って。
――部長の発言「だから行き遅れる」みたいなことは、言われたり、(言われているのを)見かけたりしたことがある人もいると思いますが、コニシさんご自身の婚活の際は、周囲の言葉でプレッシャーを感じたことはありますか?
家族や周りの年配の方から「結婚はしないの?」と言われたことはありますが、作中の部長のように悪意を持って言われたことはありません。そう思うと、自分にプレッシャーをかけていたのは自分自身だなと思いますね。
――現在4巻まで発売されている本作ですが、コニシさんとしてはどのような方に読んでいただきたいですか?
アイコのように、結婚に悩んでいる女性や、自分の価値観の偏りに悩んでいる人に読んでもらえたらいいなと思います。
「こんな男ぜったい嫌!」と思っていたアイコが、固定観念を覆してくる年下の彼の言動にいつしか惹かれ始め、変わっていく様から目が離せなくなる本作。婚活の参考になる描写も多いので、結婚を考えている人にもおすすめ!
取材協力:コニシ ナツコ(@natsukoni81)