
仕事を残して早上がりする上司にいらだちを隠せない部下。けれど、ある光景を見てその怒りは氷解し…タイトルにニヤリとする4コマ「特別な日」 / 画像提供:津夏なつな(@tunatu727)
普段はその態度にいらだつばかりの上司。けれど、許せてしまう「特別な日」もあるもので……?
X(旧Twitter)で4コマ漫画を投稿する津夏なつな(@tunatu727)さんの作品は、意表をつく感動オチやはたまたブラックなネタまで、幅広いユーモアでSNSで反響を呼んでいる。
「4コマ1000本ノック」と銘打ち、毎日新作の4コマを公開することを目標に日々創作活動に取り組む津夏さん。現在公開された作品は700点以上を数え、作品への「いいね」は時に数万件を超えるが、「4コマ1000本ノック」を始める前は漫画制作は未経験だったという。そんな津夏さんの代表作の紹介とともに、制作の裏側を取材した。
■家庭を大切にする上司の姿に心を動かされた部下
622本目「特別な日」1 / 画像提供:津夏なつな(@tunatu727)
622本目「特別な日」2 / 画像提供:津夏なつな(@tunatu727)
552本目「卒業」1 / 画像提供:津夏なつな(@tunatu727)
4コマ漫画を描き始めたきっかけについて、作者の津夏なつなさんは、「形に残る趣味が欲しい」「1000本も描けばきっとおもしろい漫画が描けるようになっているに違いない!」という思いから「4コマ1000本ノック」を目標に掲げたと明かしてくれた。
それまでは、作品として漫画を描いた経験は一切なく、漫画修行を兼ねて毎日の4コマ投稿を始めたとのこと。「手探りで描いていた初期の作品はあまりに下手くそなので直視できなくなりました(笑)」と話す。
「4コマ1000本ノック」の622本目にあたる本作の「特別な日」は、上司の早退に苛立つ部下が、ある光景を見てその気持ちが和らぎ、読者からも共感を呼んだ心温まる人気作品である。
津夏さんは、仕事中にアイデアを思いつくことが多いそうで、「ほかの方が描いた4コマ漫画を読むことで、自分には思いつかないようなネタを吸収し刺激を受けています。このテーマなら自分ならどういうオチをつけるか、と考えながらネタの構成を考えることもあります」と語り、なかなかいいネタが思いつかないときは、さまざまな角度からネタ作りのノウハウを吸収しているのだとか。
また、「自分のために始めたことでしたが、今はたくさんの人に楽しんでもらいたいという思いの方が強くなりました。とにかくおもしろい漫画を描き、多くの人に読んでもらえるような作品を目指しています」と、挑戦したことのないジャンルにも取り組み、作品数を増やすごとにステップアップし、より多くの人に読んでもらえるようになることを目標にしているそうだ。
取材協力:津夏なつな(@tunatu727)