
ある日帰宅すると、壁から女子大生が生えていた!? / たけみつ(@take_samurai1)
「睡眠」と「食事」は、生きる上でともに欠かせないもの。そんな大事な欲求をお互いに支えあう関係を描いた恋愛作品が、たけみつ(@take_samurai1)さんの創作漫画「不眠男と空腹女」だ。
X(旧Twitter)で5.7万件を超える「いいね」(2025年2月1日現在)と第1話の公開当初から反響を集め、2023年4月から8月にかけてSNS上で発表された同作。最終話もpixivで7000件近いブックマークが集まり、読者からは「気持ちいい終わり方」「二人が幸せになってくれてありがとう」といったコメントが寄せられるなど、男女二人のそのあたたかくもやきもきするやり取りに多くの人が心をくすぐられたシリーズだ。
そんな同作のあらすじを紹介するとともに、作者のたけみつさんに、完結を迎えた「不眠男と空腹女」を振り返っての制作秘話をインタビューした。
■「やっぱり私お兄さんのじゃなきゃダメです!」徐々に変わっていく二人の関係
「不眠男と空腹女」第1話(01) / たけみつ(@take_samurai1)
「不眠男と空腹女」第1話(02) / たけみつ(@take_samurai1)
「不眠男と空腹女」第1話(03) / たけみつ(@take_samurai1)
作者のたけみつさんによれば、主人公の二人は「お互いの悩みを、お互いが解決し合う男女」というイメージから生まれたキャラクターだという。それぞれがどう解決していくかという問いをもとに、ストーリーとキャラクターが膨らんでいったんだそう。
意外なことに、当初は明確なラストを見据えず物語を描き始めたという。「性格も一話時点では結構ふんわりしていて、描きながら徐々に固まっていった感じですね。二人の名前もそんな感じで、話を重ねて名前を呼ぶ回になってから初めて考えました」と振り返る。苦労もあったそうで、終盤の展開が見えてきたのは最終話の6~7話ほど前だったとのこと。「『不眠男と空腹女』というタイトル通り、そこを主軸になにか問題が発生して、それが解決すると同時に二人の関係も進んで、というイメージです。そのラストに合わせて、少しづつ関係を変化させていきました」と明かしてくれた。
作風については「明るい雰囲気」を大切にしたとのことで、「疲れているときでもさくっと読めて、楽しんでもらえたらうれしい」と話す。読者から「自覚するの楽しみ」とコメントをもらい、面白く描けたらなという思いが込められた「ヒロインが自分の気持ちを自覚するシーン」は見どころだ。
ひょんなことから始まったギブアンドテイクな二人の関係はどうなっていくのか。気になる人はぜひ読んでみてほしい。
取材協力:たけみつ(@take_samurai1)