
“推し活”を応援するトレンドメディア「Fandomplus」では、アニメや漫画、ゲーム、VTuberなどのコンテンツと並び、今や日本が誇る文化として広く認知されているコスプレに注目。イベントリポートやインタビューなど、さまざまな形式で“情熱をもってコスプレに取り組む人々”を紹介していく。
本稿では、スマートフォンゲーム『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』のキャラクター・若葉ヒナタに扮するコスプレイヤー・おもちちゃん(@3rd_kafkaf)さんにクローズアップ。衣装やウィッグの制作、コスプレメイク、さらには体づくりなど、キャラクターになりきるうえで“こだわったポイント”を聞かせてもらった。
「ブルーアーカイブ -Blue Archive-」若葉ヒナタ/おもちちゃんさん / 撮影:ソムタム田井
■日々のトレーニングでメリハリボディを再現!
キャラクターの特徴をしっかり捉えつつも、派手になりすぎないよう、ナチュラルな仕上がりを目指したというおもちちゃんさん。そのこだわりは、ウィッグの造形とメイクに表れている。
「“玉ねぎヘア”と呼ばれる丸い膨らみが特徴的なヘアスタイルなので、ウィッグは360度、どの角度から見てもきれいな形になるように、毛束を丸くすることにこだわりました。メイクではヒナタの清廉さを表したくて、透明感のあるラベンダーベースの下地を使っています。彼女はシスターなのでケバケバしくならないように、コスプレメイクではあるものの、あくまでもナチュラルな仕上がりになるよう心掛けました」
体作りに関してはスタイルの再現だけでなく、“肌の柔らかさ”の表現にもこだわったという。
「日ごろからジムに通い、くびれを作ることを意識してトレーニングをしているのですが、ヒナタはムチムチなところもチャームポイントだと思うので、写真から肌の柔らかみも感じてもらえたらうれしいです!」
【写真】メリハリボディを活かし、「ブルアカ」若葉ヒナタのコスプレを披露するおもちちゃんさん / 撮影:ソムタム田井
またおもちちゃんさんは、特徴的な小道具であるヘイロー(頭上に浮かぶ輪っか状の装飾)の制作にも注力したそうだが、イベント当日は残念な結果になってしまったと話す。
「塩ビ板を使用し、黄色いアクリル絵の具で塗装。帽子に固定する形でヘイローを作成しました。ただ、想定していた以上に重くなってしまい、手を離すとすぐに垂れ下がってしまって……。そのままだと見栄えがよくなかったので、今回掲載していただいたお写真は、ほとんど加工して、あとからヘイローを合成したものです。ただ一枚だけ、何とか形を保って写っている写真(振り向いた状態のバストショット)があるので、よかったらご覧ください!」
こちらの取材を行ったのは「世界コスプレサミット2024」(通称:WCS、コスサミ)の会場。同イベントは“世界最大規模のコスプレの祭典”として知られ、3日間(2024年8月2日~4日)で約25万3700人が来場。さまざまなステージ企画やコスプレパレード、さらには世界中のコスプレイヤーが手作り衣装&パフォーマンスの出来栄えを競う「ワールドコスプレチャンピオンシップ」なども実施され、大盛り上がりとなった。
最新回となる「世界コスプレサミット2025」は、2025年8月1日(金)~3日(日)に、愛知・栄周辺エリアで開催予定。
取材・文=ソムタム田井