サイト内
ウェブ

息子との血縁はないけど「子どもは世界一可愛い!」「特別養子縁組」で実子を迎えた夫婦の実録漫画! 【作者に聞く】

  • 2025年1月24日
  • Walkerplus

さまざまな事情で生みの親のもとを離れざるをえなかった子どもを家族に迎え入れ、実子として育てる「特別養子縁組」。この制度で実子を迎えたあきママ(@aki_engumi)さんは、制度自体がまったく世間に浸透していないことに気づき、ブログ「特別養子縁組日記」を描き始めた。今回は漫画「特別養子縁組で実子への道」(一部抜粋)を紹介するとともに、特別養子縁組についての思いをあきママさんにインタビューした。


■「里親」ではなく「特別養子縁組」を選んだ理由は、自分たちの「子どもが欲しかったから」
【漫画】「特別養子縁組で実子への道」を読む
【漫画】「特別養子縁組で実子への道」を読む / 画像提供:あきママ(@aki_engumi)

特別養子縁組で実子への道3-03
特別養子縁組で実子への道3-03 / 画像提供:あきママ(@aki_engumi)

特別養子縁組で実子への道3-04
特別養子縁組で実子への道3-04 / 画像提供:あきママ(@aki_engumi)

特別養子縁組で実子への道3-05
特別養子縁組で実子への道3-05 / 画像提供:あきママ(@aki_engumi)

特別養子縁組で実子への道3-06
特別養子縁組で実子への道3-06 / 画像提供:あきママ(@aki_engumi)

特別養子縁組で実子への道3-07
特別養子縁組で実子への道3-07 / 画像提供:あきママ(@aki_engumi)

妊活で苦労していたあきママさん。しかし、夫のなすびさんが無精子症と診断され、自然妊娠を諦めることに。どうしても子どもが欲しかったあきママさんは、以前から知識として知っていた「特別養子縁組制度」について本格的に調べることにしたという。

「特別養子縁組」とは、さまざまな事情で産みの親が育てられなくなった子どもを養子縁組として迎え入れ、自分たちの子どもとして育てていくものだ。「子どもを持てる希望があるなら」と、あきママさんはあっせん団体についていろいろ調べる。しかし、地方在住のあきママさんたちには、情報がなかなか手に入らない。そんな特別養子縁組についての体験談をSNSを通じて描き続けている。

■「特別養子縁組」は、子どもができない私たち夫婦には希望だった!
特別養子縁組で実子への道4-02
特別養子縁組で実子への道4-02 / 画像提供:あきママ(@aki_engumi)

――「特別養子縁組」をしようと決めたときのことをお伺いできますか?

もともと私が結婚前から特別養子縁組のことを知っていて、「いつか結婚したあとに、自分に子どもができなかったら養子をもらって育てたいなぁ」と、なんとなく思っていました。夫のなすびさんともそんな話は普通に出ていたので、結婚して、夫の無精子症が発覚し、自然妊娠は難しいと分かった時点で割とすぐに「じゃあ、養子縁組のことをちゃんと調べてみようか」となりました。

特別養子縁組で実子への道4-02
特別養子縁組で実子への道4-02 / 画像提供:あきママ(@aki_engumi)

――里親という制度もあると思いますが、なぜ「特別養子縁組」だったのでしょうか?

里親と特別養子縁組って似たカテゴリーに思われがちなんですが、実は全然違うんです。里親の場合は、親権は実親さんにあり、特別養子縁組の場合は裁判を経て親権は養親(つまり私達)に移り、戸籍上、実親さんとの親子関係は消滅するんですね。いろいろなパターンがありますが、「里親」さんはあくまでも「お子さんをお預かり」するというイメージです。

私たちは正式な「自分たちの子どもが欲しい」と思っていたので、特別養子縁組を選びました。でも、特別養子縁組のことを勉強しているうちに里親にも興味は出てきて、いつか息子のそらまめが大きくなってから、家庭を必要とする子の「里親」にもなってみたいなぁと今は思っていたりします。

特別養子縁組で実子への道4-04
特別養子縁組で実子への道4-04 / 画像提供:あきママ(@aki_engumi)

――「特別養子縁組」の漫画を描くきっかけを教えてください。

特別養子縁組って普通の妊娠と違って、「いつ子どもが来る」っていうのがわからないんですよね。「待機家庭」といって「いつ子どもが来ても大丈夫な状態」にしてから、「子どもが明日来るかもしれない」「来年来るのかもしれない」という時期になります。その時期は、なかなか先の見通しが立ちません。なので仕事も減らしていて、わりと暇だったんですね。

そのころインスタグラムを見ていると、エッセイ漫画を描いている方がたくさんいて、「特別養子縁組の体験漫画もあるかな〜」と何となく探してみたら1つもなくて。今まで漫画は描いたことがなかったんですけど、私が特別養子縁組の情報を集めるのにわりと苦労したので、描いている人がいないなら「下手くそでも、描いたら読んでくれる人がいるんじゃないか?」「ほかにも困っている人がいたら、特別養子縁組の体験漫画はけっこう役に立つんじゃないかな?」と、思って描き始めました。

特別養子縁組で実子への道4-05
特別養子縁組で実子への道4-05 / 画像提供:あきママ(@aki_engumi)

――漫画を読むと、あきママさんの思いが伝わってきます。これもひとつの家族の形だと思いますが、養子縁組を通して伝えたいことはありますか?

最近、赤ちゃんの悲しいニュースあるじゃないですか?ああいうニュースを見るたびに心が痛いんですよね。「世の中には自分が産んでない赤ちゃんでも喜んで育てるっていう人がたくさんいるのに、どうしてこんな悲しい事件があるんだろうな」と。子どもを育てていると余計に思います。

特別養子縁組は、子どもができない私たち夫婦には希望だったし、もっと若い人にも広く知られることで、望まない妊娠をしてしまったお母さんや赤ちゃんも救うことができる制度だと思っています。子どもを手放す側のお母さんにも、偏見がなくなるような世の中になってほしいですね。

特別養子縁組で実子への道4-06
特別養子縁組で実子への道4-06 / 画像提供:あきママ(@aki_engumi)

――これから養子縁組をしたいと考えている方へメッセージをお願いいたします。

我が家は息子との血縁はないけど、子どもは世界一可愛いし、「今のところとっても幸せな家族です!」。でも、養子縁組って不妊治療を終えて考え始める人が多く、年齢制限的にNGになってしまう人が多いんですね。それはとってももったいないことなので、ちょっとでも興味がある人はぜひ、一歩踏み出してみて下さい!

あきママさんのインタビューにもあるように「待機家庭」になるまでには面談や研修など、費用も年月も要する。特別養子縁組という制度に興味がある人は、一度あきママさんの漫画を読んでみてはいかがだろう。



取材協力:あきママ(@aki_engumi)

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) 2025 KADOKAWA. All Rights Reserved.