
愛娘を轢きそうになった父親 / 画像提供:色白ゆうじろうさん
数年前からホラー漫画を描いている色白ゆうじろう(@mrwhiteblogger)さんは、SNSを中心に短編漫画を公開している。独特な世界観がなんとも魅力的で、どの作品も続きが気になってしまう。今回は過去にウォーカープラスで紹介した「カーポート」をお届けするとともに、著者に本作が誕生したきっかけについても伺った。
「カーポート」1-2 / 画像提供:色白ゆうじろうさん
エリートサラリーマンのTさんは、購入した中古住宅のカーポートにて上機嫌で洗車中。妻はママ友とランチ会、3歳の愛娘は昼寝をしているので、この時間は夫が育児を任されている。洗車中は娘の様子がわかるように玄関のドアは開けていた。
2-1 / 画像提供:色白ゆうじろうさん
ようやく洗車を終えたTさんは、車を下げるために運転席に乗り込む。エンジンを作動させてサイドミラーを見ると、なんと包帯グルグル巻きの子どもが映っているではないか!?
2-2 / 画像提供:色白ゆうじろうさん
驚いた様子のTさんは車から降りて恐る恐る子どもが指さす右後輪を見ると、そこには昼寝していたはずの娘がいたのだ。
3-1 / 画像提供:色白ゆうじろうさん
お父さんを驚かせようとしたようで、満面の笑みを見せる娘。包帯の子はいなくなっていたが、事故を避けられてその子に感謝をするTさん。
3-2 / 画像提供:色白ゆうじろうさん
その後、この体験談をある近所のお婆さんに話すと、前の家主が駐車場で自分の子どもを轢いて亡くなってしまったと教えてくれた。恐らく、包帯の子は同じ悲劇が起きないよう警告するために現れたのだろうと悟ったTさんであった。
著者に本作を描いたきっかけについて尋ねると「以前、コンビニの駐車場で車と子どもが関わる事故を目撃したことがあります。幸い軽傷でしたが、一瞬の不注意が取り返しのつかない結果を招くかもしれない恐ろしさを感じ、その恐ろしさを怪談にしようと思ったのです。私自身も、常に気を引き締めて運転しようと思います」と話してくれた。
子どもが親の車に轢かれてしまう事故は実際にも起きているので、駐車場では気を付けた方がよいだろう。色白ゆうじろうさんはほかにもホラー漫画を公開しているので、興味がある方はぜひ読んでみて!
取材協力:色白ゆうじろう(@mrwhiteblogger)