
ファッションや雑貨など自社企画商品を中心に販売する、通販サイト「フェリシモ」には、「今よりももっとミュージアムが楽しくなるモノ・コト」に注目した、ミュージアムが大好きなメンバーが商品の提案を行う「ミュージアム部」が存在する。そんなフェリシモの「ミュージアム部」から、江戸時代の料理「たまごふわふわ」を再現したポーチが登場した。
「たまごふわふわ」とは、とてもかわいらしい名前だが、聞き馴染みのない人も多いであろう謎の料理ともいえる。今回はそんな「たまごふわふわ」を再現したポーチの詳細や、ほかにミュージアム部が手掛けた商品のこだわりなどについて、フェリシモの担当者に話を聞いてみた。
江戸時代の料理「たまごふわふわ」を再現したポーチがフェリシモ「ミュージアム部」から登場! / 画像提供:フェリシモ
――「たまごふわふわ」とは一体どのような料理なのですか?
「たまごふわふわ」は江戸時代に多数出版された料理本(レシピブック)のうちの一冊に掲載されたお料理で、その名前の通り、ふわふわに泡立てた卵を熱い出汁の上に乗せた食べ物です。戦乱から平穏な世の中へと移り変わったことで人々の生活に余裕が生まれたからか、江戸時代には「食」にまつわるブームが起きており、「たまごふわふわ」もその一環で生まれたのかも……と思うと、なんだかグッとくるものがあります。
また「たまごふわふわ」はかつては将軍の宴席に献上されたとされる格式高い料理でしたが、後年には旧東海道宿場町の朝食としても提供されたと伝わります。そして現代では静岡県袋井市の名物として親しまれており、時代を超えて庶民にも愛されるお料理に大変身したという流れもとても魅力的な一面です。
――「たまごふわふわ」を再現したポーチの開発・販売に関して、狙いやターゲットなどについて教えてください。
疲れてしまったとき、自分がかわいいと感じるものを脳内に思い浮かべて癒やされるようにしているのですが、その思い浮かべる候補のひとつに「たまごふわふわ」がありました。「何百年も前に名前も見た目もこんなにかわいい料理が作られた」と考えるだけでも心が和むので、たまごふわふわがいつでもそばにいてくれたらもっとすてきだろうと考えたのが、このポーチを作ったきっかけです。
歴史好きな人は「あの料理が遂に!?」とうれしく思えて、初めて「たまごふわふわ」と出合った人には「よくわからないけどちょっとかわいい!」と感じていただける、不思議な魅力が詰まったポーチに仕上がっています。歴史が好きな人・食べることが好きな人・ちょっぴりお疲れ気味の人、どんな人のそばにも優しく寄り添ってくれる魅惑の商品です。
コスメや小ぶりな文房具などを入れるのにちょうどよいサイズで、毎日のお供としてバッグに入れても便利! / 画像提供:フェリシモ
――「たまごふわふわ」をポーチとして再現するアイデアはどのようにして生まれましたか?
日々の暮らしを豊かにする機能性を持ち、かつ「たまごふわふわ」の質感や形状を活かせるものを作ろうと考えたときに、鍋部分に小物がしまえる仕様にすればよいのではないかと思いポーチにしました。
ふわふわ感を演出するための綿や生地の量・たまご部分のふっくら感・たまごと鍋部分の比率など、どれもそれらしく見せるためには微調整が必要で、絵型の段階から何度も相談を重ねました。また、机の上に置いても邪魔にならず、思わず手にもって撫でたくなるようなサイズ感にもこだわっています。机に置いておくと、ポーチとして使いつつ、いつでも愛でられるのでおすすめです。
机の上に置いても邪魔にならず、癒やし系の小物入れとしてもぴったり / 画像提供:フェリシモ
【ミュージアム部 江戸時代の魅惑のお料理「たまごふわふわ」を愛でるポーチ 商品詳細】
■価格:3190円
■素材
たまご部分:ポリエステル95%、ポリウレタン5%
鍋部分、内側、中わた:ポリエステル100%
■サイズ:縦約12センチ、横約14センチ(耳含む)、高さ約8センチ、底まち直径約6.5センチ
――フェリシモではほかにもユニークなポーチを展開されていますが、おすすめの商品などあれば教えてください。
今回の「たまごふわふわ」ポーチを手掛けた「ミュージアム部」から発売した「江戸わんこが仲よくじゃれあう 応挙犬ポーチ」がおすすめで、写生の名手と名高い江戸時代の天才絵師・円山応挙(まるやまおうきょ)が描いた愛くるしい仔犬たちを再現しています。江戸時代推しの皆様には、「たまごふわふわ」ポーチとあわせて“江戸時代のふわふわしたもの”仲間なので、ぜひ一緒にお迎えいただければと思います。
江戸時代の天才絵師・円山応挙が描いた、愛くるしい仔犬たちを立体で再現した「応挙犬ポーチ」(2420円) / 画像提供:フェリシモ
画像提供:フェリシモ
――フェリシモの「ミュージアム部」について教えてください。
フェリシモの「ミュージアム部」はミュージアムが好きな人が集まって活動している、株式会社フェリシモの公式部活です。美術館、博物館、文学館、記念館など、あらゆるジャンルのミュージアムの魅力を、暮らしの中でもっと楽しめるようなグッズを提案しています。
全国のミュージアムや各地で開催される展覧会とのコラボのほか、ミュージアム部オリジナルで展開する「靴音が響きにくいミュージアムシューズ」や「名画(クリアファイル)を飾れるトートバッグ」など、多様な商品を次々企画しておりますので、ぜひ一度公式サイトやSNSをチェックいただけますとうれしいです。
おしゃれも、疲れない履きやすさも、気になってしまう靴音への配慮も全部満たした、ミュージアム好きの人にぴったりのミュージアムシューズ / 画像提供:フェリシモ
「靴音が響きにくいミュージアムシューズ」エナメルタイプ(7150円) / 画像提供:フェリシモ
ミュージアムのお土産で買ったファイルを入れることで、名画と一緒におでかけできるトートバッグも企画!「ミュージアム部 クリアファイルを額装して楽しむ マイミュージアムトートバッグ」(4510円) / 画像提供:フェリシモ
ミュージアム好きによって手掛けられたフェリシモの「ミュージアム部」のさまざまな雑貨は、歴史や芸術などが好きな人のみならず、それまであまり馴染みのなかった人にとっても、新しい「わからないけどちょっとかわいい!」と出合えるきっかけとなることだろう。「たまごふわふわ」を再現したポーチをはじめ、いずれの商品もオンライン上で確認・購入ができるのでぜひ公式サイトからチェックしてみよう。
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文=平岡大和