
妻を心配しない夫の発言に驚く依頼者 / 画像提供:宮野シンイチさん
子どものころからユーモア溢れる作品を描いている宮野シンイチ(@Chameleon_0219)さん。X(旧Twitter)にて公開された「夜逃げ屋日記」は、DV被害などに遭う依頼者を夜逃げさせた実話を基に描かれた人気作だ。今回は以前ウォーカープラスで紹介した「夜逃げ屋日記」の47話をお届けするとともに、著者に高齢者の夜逃げについても話を聞いた。
※本作にはセンシティブな表現があります。閲覧には十分ご注意ください。
「夜逃げ屋日記」01 / 画像提供:宮野シンイチさん
今回の依頼者は朝倉ミツコさん(75歳)で、病院の医師からは末期がんで全身に転移が見られると伝えられる。高齢のミツコさんにとって完治は難しく、抗がん剤などは延命治療になるとのこと。
04 / 画像提供:宮野シンイチさん
帰宅後、ミツコさんは夫に末期がんであることを話すと、夫は落ち込んだ様子だ。そして、「家事は誰がやるんだよ。早いうちに家政婦を探しておいてくれ」などと言われてしまい、予想外な言葉にミツコさんは驚いてしまう。
06 / 画像提供:宮野シンイチさん
今回の依頼者の年齢を知って驚く宮野。ミツコさんの妹がインターネットで夜逃げ屋を見つけたらしく、転移先は妹名義で借りたアパートのようだ。
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ミツコさんは50年、夫は70年以上この家に住み続け、地域の人と根深いコミュニティがあるはず。あまり長居すると怪しまれるので、社長は「素早く終わらせるぞ」とスタッフに声を掛ける。
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インターホンを鳴らすとミツコさんが出迎えてくれて、社長とスタッフはすぐ作業に取りかかる。ミツコさんは洋服を見つめながら、「冬服…もう着ることないだろうな」と、置いて行くことを決意。
12 / 画像提供:宮野シンイチさん
ほとんどの依頼者は夜逃げしたあとの人生のことを考えながら荷物を運ぶが、ミツコさんは自分がじきにこの世を去ることを考えながら荷物を運ぶ。宮野は今回はほかとは違って不思議な夜逃げだと感じたのであった。
13 / 画像提供:宮野シンイチさん
――今回のように高齢者の夜逃げは多いのでしょうか?
老若男女問わずいろんな夜逃げがあるんですが、高齢化の進む昨今では相対的に多くなってきているのかなとは思います。あくまで自分の体感ですが。
余命3カ月と宣告されたミツコさんは、無事に夜逃げができるのだろうか?「夜逃げ屋日記」は待望の第3巻が発売され、著者と夜逃げ屋の社長との対談(前編/後編)も実現。夜逃げ屋に興味や関心があれば、この機会に一度読んでほしい!
取材協力:宮野シンイチ(@Chameleon_0219)