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傷なんてないきれいな本なのに交換!?「光に当てるとわかります」と言い張るお客様に対応する書店員の体験談【作者に聞く】

  • 2025年1月17日
  • Walkerplus

きれいな本なのに交換してほしいという客
きれいな本なのに交換してほしいという客 / 画像提供:(C)佐久間薫/双葉社

「傷があるので交換していただきたい」本を持ってカウンターにやってきたお客さん。見た目は綺麗な本なのに「光に当てるとわかります」と、角度をつけてカバーの傷を見せた。今回は、漫画家・佐久間薫さん(@sasakumako)が描く書店員の裏側「カバーいらないですよね」より、ちょっとクセが強い「美本を希望するお客」を紹介したい。


■書店員だからこそ出会えるお客さんの本に対するこだわりの数々に注目!
カバーいらないですよね 第3話(1)
カバーいらないですよね 第3話(1) / 画像提供:(C)佐久間薫/双葉社

カバーいらないですよね 第3話(2)
カバーいらないですよね 第3話(2) / 画像提供:(C)佐久間薫/双葉社

カバーいらないですよね 第3話(4)
カバーいらないですよね 第3話(4) / 画像提供:(C)佐久間薫/双葉社

書店に勤めているからこそ見えることがたくさんある。そのうちのひとつがお客さんの様々な要望。今回は、書店員だからこそわかる美本にこだわる人や、ちょっと変わったお客にも対応するお話。

本書は「事実をもとにしているお話が多いですが全部ではありませんし、漫画用にアレンジもして描いています」と語る佐久間さん。こだわりのあるお客さんに対しても「できないこともありますが、うちの店は可能な限り対応する方針です」と話す。

本書に出てくるのは、予約した本を購入したものの、カバーに傷があると言うが、傷らしきものは見当たらないという展開。

今はネットでいつでも簡単に本が購入できるが、書店員から見た本屋について「やっぱり本屋は楽しいと思います。よく言われていることだと思いますが、ネット書店は家に居ながら本が探せるし届くのも早くて便利ですが、本屋の店内をぶらぶら当てもなく見て回り、探してもいなかった魅力的な本を見つけることってありますよね?また、うちの店は特に地域密着型なので、常連のお客さんが店員と雑談することも多いです。そういった楽しさは、実店舗ならではだと思います」と本屋に勤めているからこそわかる魅力を聞かせてくれた。

本作でのこだわりを聞いたところ、鉛筆で描いたところだという。「ベタの部分も鉛筆で仕上げてそれ以降はスキャンしてパソコンで仕上げるんですが、鉛筆の細かなグラデーションを残したいので微妙な調節が難しく、回によって濃淡のバランスが違ったりします(誰も気づいてないと思いますが(笑)、まあ、それも味わいとして読んでいただけたらと思います」と細かくみたくなるようなポイントを教えてくれた。


取材協力:佐久間薫(@sasakumako)

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